久々に声をかけられました。~コロナ渦で影を潜めていた存在が復活してきたんですね~

宗教勧誘

懐かしきアレ。

先日、久しぶりにアレに遭遇しました。全力疾走で追いかけてくるアレです。時には待ち伏せしてくる輩もいますよね。数人でフォーメーションを組み囲みこんでくるパターンもあるアレ。はい。言わずと知れた宗教勧誘です。懐かしいです。コロナ渦で、ここ数年、そういった活動はあまり見かけなくなっていた気がします。とはいえ、もう2023年。緊急事態宣言も何処へやら。

コロナ元年から数年で、劇的な回復を見せたのかというと、ちっともそんなことはないのですが、もうどうにもならないから、開き直るしかない的な感じになってきました。と書くと、開き直りが悪いみたいですが、僕はそうは思っていません。時には開き直りは必要です。僕から開き直りを取ったら、たぶん今、この世にいないと思います。22時は過ぎていたでしょうか。綿棒を買いに某店へ。夜にお店がやっているって本当にありがたいですね。遅番の方、お疲れ様です。夜の仕事って大変ですよね。僕も業種は違えど夜勤はやったことがありますが、もう深夜とか早朝とか絶対無理です。感謝です。

ちなみに宗教勧誘の人。数人で店内にいるのですが、商品を見るでもなく、店内を巡回するでもなく、一定の場所で井戸端会議をしていたので、直感的に誰でも怪しいなって感じられたと思います。なので、できるだけ近寄らないように外に出ようとすると、待ってましたとばかりに全力疾走で僕を追いかけて来たんですね。ちょっと、怖かったです。おそらく店内で勧誘すると店員さんに怒られると思うので、店から出た瞬間を狙っていたのでしょう。

『YESセット』のつもりだったのだろうか。

突然、話しかけられてスマホを見せられました。僕は目が悪いし、外は暗いので実はよく見えませんでした。何やら道場的な建物が映っていました。というか道場なのでしょう。「この辺に〇〇っていうところがあるのをご存じですか?」と、その道場の話題を振ってきました。本当に知らなかったし、興味も関心もなかったので、「知りません」と答えると、意外そうな顔をされててしまいました。「この辺の方ですか?」と聞かれたので「いいえ」と答えました。「学生さんですか?」と聞かれたので「いいえ」と答えました。どう見ても、学生に見えないでしょ、僕。

ここで、どうでもいい心理学の話をします。『YESセット』という技法があります。「はい」と言わせる誘導的な質問を投げかけて、「はい」とたくさん言わせると、「この商品に興味がありますか?」などと言われるとうっかり「はい」と答えてしまって、いらないものを買わされてしまう的なテクニックです。「はい」と一度行ってしまうと、「いいえ、やっぱり、違います」と言いづらいので、弱みをつけこんでくるというか。変なマーケッターやカルトがよく使う手法なので覚えておいてください。

『YESセット』を使おうと相手が思っていたかどうかは知らないのですが、僕は『NO』ばかり言っていたので、残念でした。意図的に否定語を多用していたわけじゃなくて、その技法を本当に使いたいなら、相手が肯定的な回答をするような質問を投げかけなければならないのが難しいところでもあります。寒いし、暗いし、暇じゃないし。厄介な人に捕まってしまったなと思いつつも、こんな夜更けに出歩いている僕も自業自得なので、諦めました。煽ることなく、論破することなく、ひたすら傾聴してあげようと思いました。話すだけ話したら、きっと満足するだろうと。

本当にテンプレ通りだったんだ。

どんな勧誘をしてくるのかなと思っていると、ワクチンの話をしてきました。ちなみに僕は、大抵のことは本人の自由だと思うので、肯定も否定もしません。ワクチンは打ちたければ打てばいいし、イヤなら打たなければいい。打たない人は非国民みたいな空気感もあるけれど、だから打たなければ国外追放かというと、そういうわけでもありません。打ったから元気でいられるという保証も証拠もないと思うし、本当にどうでもいいです。僕の反撃ポイントがあるとすれば、それを強要してきたときです。そして、みんなそれぞれ自分の意見を持っていると思うので、きちんと素直に聞きました。そして、その意見を尊重しました。

続いて、マイナンバーの話をしてきました。ワクチンにしろ、マイナンバーにしろ、僕も思うことは当然あります。でも、繰り返しますが、僕は自分の意見を押し付ける気はありません。そして、この勧誘の人にも僕の意見を聞かれたわけではなかったので、自分の意見は言わず、ひたすら聴き手に回りました。そして、銀行凍結とか、増税とか不況とか経済破綻とか、一生懸命語ってくれました。あまりにもテンプレ通りの話題だったので、本音を言えばちょっぴり面白くなって興味津々になってきました。元々、僕は都市伝説や陰謀論、大好き人間ですから。

というか、銀行を凍結されて困るほどお金持ってないです。増税したら、物が買えなくなりますが、そもそも僕はケチだし。不況だろうが好景気だろうが、それが影響して僕の収入が増えた経験がないので、それもわからないです。不況じゃなくても仕事が見つからないで惨めな思いをした時もあるし。不況だから貧乏になったということもないです。不況だろうが好景気だろうが、自分に向かない仕事なら、直ぐに辞めるし、苦しくても、安くても、やりがいが勝っていればそれをつらいとは思わないし。

ちなみに『不安を煽る』はマーケティングやカルトでよく使うマインドコントロールの技法です。不安を植え付けて、そこに救世主的な存在、或いは商品をアピールすると、ついつい依存したくなってしまうというテクニックです。それはそれとして、テンプレすぎて、逆に興味を持ってしまった僕は相手の目を真剣に見つめて、「うん、うん」とカウンセリングをしているとき以上に聴いてしまいました。次は、どんな話をしてくれるのだろうと、期待に胸を膨らませました。さっきまでの憂鬱さはいつの間にか消えてしまいました。

ものすごく真剣に話を聴いていたのですが、普通ならここで「お、食いついてきたな」と勧誘してきそうですが、何故か勧誘されませんでした。そして、不安を煽る話が終わると、今度は宝くじが当たった話をしてきました。どうやらネガティヴな話をしたので、今度はポジ話に切り替えたようです。こういう順序もテンプレの内なのでしょうか。さらに僕の期待値が高まります。

宝くじが当たったのは素直にすごいなって思いました。それが宗教パワーかどうかは別として。というか、信者全員が高額当選したわけじゃないんだから、素直に自分の運の良さに感激しておけば良いのに、と思ったのですが、当然言いませんでした。というのも、僕は宗教を否定する気はないんです。その人が、それを信仰することで幸せであれば、きっとそれには価値があるのでしょう。

僕は部屋にこもってアメコミ映画を観ていると幸せ気分になります。でも、きっとそれは世間一般からすれば、オタク趣味なのでしょう。そんなことは受け入れつつも、だからこそ、自分の意見を誰かに押し付ける気も僕はありません。僕が指示をしなければならない立場であれば、僕の言うことを聞いて貰わないと困りますが。「うん、そうだね」といってあげられないときもあるわけですからね。次に「不安や悩みはありますか?」と、徐々に勧誘モードに突入。不安や悩みは、あるにはありますが、たぶん異質なので、特にないとこたえました。3秒くらい真剣に考えたのですが、誰かに相談したいレベルのものは特に思いつきませんでした。

これを悩みと言って良いかわからないのですが、僕は、生まれ変わりたくない派の人間です。次に今より良い人生が待っているかもしれないけれど、興味ないです。のらりくらりの言い逃れする気はなく、真剣にこたえたからか、次の話題に進みました。「叶えたい夢とか願望とかってありますか?」と聞かれました。なんでしょうねこれ。秒速で億を稼ぎたいとかでしょうか。美人な彼女が欲しいとかでしょうか。これも、あるにはあるのですが、異質過ぎるので自粛しました。

僕の願いは飢えや病気で苦しむ人をなくしたい。みんなが心身健康で、みんながみんな同質、同意見じゃなくて良いから、お互いにほどよい距離感を保ちつつ、必ずしも仲良しじゃなくて良いから、お互いを尊重し敢える世界をつくる、きっかけを与えることです。特定の宗教を信じたから、とかではなく。同時にココロセラピストTATSUMIを信じたからでもなく。みんなが、それぞれ自分の意思を持ち、自分の頭を使い、成長していくというのが望みです。そして、たまに変化解釈をする人もいるかもしれませんが、僕の記事を読んだり、話を来たりして、共感できなくても考えるきっかけを手にしてくれた人がいるのなら、僕にすれば満足なんです。

つらいこともたくさんあったし、これからもあるのでしょう。でも、その度に助けてくれる人がいたし。なんだかんだで、生き延びて今があるわけだし。意見が合わないとか、対立関係の人がいても、その人はその人で、僕とは違ったタイプなだけで、僕に理解できない優れた点はたくさん持っていると思うし。僕は僕以上の存在ではないし、僕以下の存在でもないんです。だから、期待されても、きっとこたえられないし、何度怒られたって、直らないものは直らないと思います。出来ないものはできないと思います。それが迷惑なら、僕は静かに去りたいし。誰かを陥れてまで自分が優位なポジションにいなければ気が済まないタイプでもないし。次の自分の生きる場所を探すのみです。

と、色々考えると、僕はもう得たいものはたくさん得てしまっているんですよ。強いていうなら、僕に直接的であれ、間接的であれ、迷惑や被害を被った方々に何割か増しで幸運が訪れますように、という感じです。と、いうことを思いつつ、とにかく聴き手に回っていました。すると、「こんなに長く話を聴いてくれてありがとうございました」と言って、勧誘されることなく、解放してくれました。仲間が近くに潜んでいることを知っていたので、囲まれる覚悟もしていましたが、特にそういうこともありませんでした。

えっと、この記事を読んでくださっているあなた。何度も言っていますが、僕の話は素晴らしいわけでもないし、従う必要もありません。当然、信者になる必要はありません。同時に、嫌悪感を感じても当然だと思います。でも、僕は議論する気もなければ、意見を押し付けたいわけでもないんです。「こんな人もいるんだな」と思ってくれれば嬉しいし、イヤなら僕に無理に関わらなくて大丈夫です。僕は、この情報過多な世界で、あなたが、あなたにとって必要な情報に出会い、あなたにとって必要な考えるきっかけを手にしてくれれば、幸いです。いつも、本当にありがとうございます。


 

  

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