ココロセラピストが考える!? 『風の時代に吹き飛ばされない生き方』とは?

風の時代

風の時代の解説は省略。

  

風の時代が何なのかというのは、あちこちで語られているし、僕も何度か話題に触れたと思うので省略。

ここから先は、僕の勝手なイメージです。

  

風のイメージ;たんぽぽの綿毛

  

風ってどんなイメージだろう。

たんぽぽの綿毛が風に舞ってふわふわと飛んでいく感じだろうか。

良いですね、好きですよ、そういうの。優雅で。

何処に飛ばされるかわからないけれど、長い年月をかけて知らない土地にたんぽぽが咲くようになっている。なんとなくロマンを感じます。

風の時代が、こんな時代だったら、ちょっとロマンチックで良いですね。

ただね、たんぽぽの綿毛は風に舞い、新たな地で育つことが前提なんですよ。

たとえば球根を風で飛ばしても、たぶん、飛ばされているうちにあちこちにぶつかったりして痛んで枯れてしまうと思うんですね。

そして、たんぽぽは、必ずしも、その土地に根をおろし、代々、そこで生き続ける、というわけでもないんですね。

世代交代するたびに、引っ越しをする感じ。違う見方をするなら定住できない生き方という気もします。

善悪や正解、不正解は抜きで語ってますが、これって運が結構影響するんですよ。

風に身を任せて生きているので、自分で場所を選べない。

置かれた場所で咲きなさい……と言われても、種は風に飛ばされるし、土のないところに飛ばされたら発芽できないんですよね。

    

さて。人間の話をしましょう。

たとえば、80年代後半から90年代前半頃に『フリーター』という言葉が定着してきたんですね。

定着してきた、というか、定着させた誰かがいるんでしょうね、きっと。

正規雇用が難しくなってきて、アルバイターで会社を回そう的な会社って増えてきた時代っていうか。

たぶん、当時は直ぐに人生を決める就職をしなくてもアルバイトをしながら社会を見て回って、「これだ!」と思える仕事に出会ったら、そこに根を下ろして生きていこう的な人も多かったんじゃないかな。

これもまた運が良ければ正規雇用になって、自分の様々な経験が活かされたりした人もいるかもしれないけど。

じゃあ、フリーターで一生食べていけるかというと、これも何とも言えない。

たとえばボーナスも退職金もないんですよね。勤務も、誰も入りたがらないところに入れられちゃうでしょう。

そして、バイトって、バイトのままだと、出世しまくってバイトリーダーで終わるんですよ。会社によってはカッコいい名称を貰えるかもしれないけど。

そうすると、それ以上の権限は得られないので、どんなに頑張っても会社を動かすことはできないんですよ。

「つまり、それって、責任がないから気楽だよね?」って思う人もいるかもしれないけど、本当にそうだろうか。責任のない仕事なんて、たぶんない。

そして現実的な話をすれば、切り捨てられるのって社員ではなくバイトだから。

「なんか、バイトがすぐ辞めちゃうんだよねー……」って当たり前な話で。

バイトって、そもそも終身雇用じゃないんだから。命を懸けて、情熱的にバイトする人なんているわけないんですよ。

ちなみに僕は正規雇用が絶対に良いとも言ってないですからね。

正社員という肩書を手に入れる代償に、派遣社員より収入が少ないとかあり得ますから。

しかもバイト依存な会社はバイトが事実上会社を支えているので「バイトの質が悪いなー……」ってぼやいても仕方ないんです。

だって、待遇も上限が見え過ぎてるし、収入だって上がらない。

繰り返しますが、「バイトに命賭けてます!」なんて人、いないから。

正社員と違って身軽だから、少しでも待遇の良いところがあれば、そっちに移ってしまうと思います。生活が安定するレベルの保証がされているバイトなら違うかもしれないけど。

「求ム! 即戦力」なんて求人出しても、本当に即戦力になるような人は安くないですよ。即戦力ならバイトリーダーにしてあげますよって、誰が喜ぶんですか。嬉しくもなんともない。

というわけで成長のきっかけを与えられない人材を主戦力にしている人たちの会社が安定するわけないでしょう。

マインドコントロールでもして、ハイスペックでも格安で働き続けるフリーターを大量生産しない限り。そう考えると、正規雇用だから安泰でもないんです。

 

  

風のイメージ:台風

  

風の別のイメージ。

台風。

今度はゆるやかな風ではなく強風。

さっきの話につながりますが、不安定だと、飛ばされちゃうんです。たんぽぽじゃなくても。

飛ばされているうちに、人生が滅茶苦茶になってしまったら、悲しいですよね。

正規雇用はバイトを使いこなせないと無能の烙印を押されたりしませんか。必ずしもそうじゃないと思いますが。

バイト程、簡単に切り捨てられはしないでしょうけど、それこそ文字通り飛ばされたりしませんか。

法に触れないように巧妙に仕組まれたペナルティ。すなわち異動。

結果的に自主的に退職するように追いやられるとかね。よくある話でしょう。

思うんです。

正規雇用にしても、非正規雇用にしても、求めるものは同じなんです。

生活の安定、そしてQOLの向上です。

生き方はたくさんあるし、この生き方が正しいというものは、おそらくないでしょう。でも、衣食住は確保したいし、それがお金という媒体で得るものであれば、お金は欲しいですよね。

そして、人って、潜在意識レベルでは多くの人が成長を望んでいると思うんですよ。

なので、生活の基盤を作れる環境と、成長できるチャンスは欲しいと思うんです。

生活が成立すれば、非正規雇用だって別に問題ないんです。

ハイスペックな非正規雇用だって増えるかもしれません。

「俺に辞められて困るなら、それ相応の待遇を準備してくれ!」って堂々と言えれば、非正規雇用でも力を得ることができるんです。

  

  

風の時代;自由に飛べる!

  

さっきから仕事の話をしていますが、仕事に限ったことだけに限らず、極論を言えば、自分の意思で好きなところに入って、QOLを高められたら良いですよね。

自分の意思じゃなくて、それこそたんぽぽの綿毛みたいに、風に乗って身を委ねて見る場合も含めて、そこに自分が暮らしていける環境があれば理想的ですよね。

根を下ろしたい人は、根をおろせばいいし、スナフキンみたいに旅を続けたい人は、ずっと旅をしていればいいと思うし。どれもステキな生き方だと思います。

生きていくということは、決して楽なことではないです。

スピ話に詳しいわけではないですけど、こんな時代だから、一部のパワーを持った人だけが根を下ろし、そうじゃない人は、消費される側として生きていく、という時代にはしたくありません。

いろいろな価値観があり、いろいろな考えがあり、いろいろな人生があるからこそ、「自分さえ良ければ」ではなくて、自分も、自分以外の人もQOLを向上させられるように、風に乗り、風を操って、動き回っていけば、良い情報が飛び交って楽しい時代になっていくんじゃないかなと思うんです。

というと、怪しい思想や怪しいインチキビジネスがテキトーな情報を流して、僕たちを操ろうとしてくるかもしれません。

僕たちは幸運にも知性も理性も持って生まれています。

なので、自分の危険を回避し、仲間の危険も防ぎ、自分自身を成長させながら、他の人もお互いに成長できるような環境を共に作っていきましょう。

風の時代だけに、もしかしたら一期一会的な関係が増えるかもしれません。

でも、だからこそ、お互いがお互いを尊重しあえるような考えを持って、流動的に風に乗っていけば、次に行きついた先でも、心は満たされていられるのではないでしょうか。

何の助言にもなっていませんが「風の時代、こうなる!」ではなくて「風の時代、こんなふうにしたい!」というふうに考えるきっかけになってくれればと思う今日この頃です。

  

  

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