ココロセラピストが語る!? すみっコぐらしは日本の神様!? ~ 予備知識なしで、いろいろ考察してみる~

すみっコぐらし

映画を見て泣きました。

何故か公開初日に観ました。『映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』です。
なんかもう、泣けるんですよ、うん。入場者特典の絵本もバッチリ貰いましたよ。それもまた深い。
とまぁ、これ以上語るとネタばれになってしまうので、この辺で。
すみっコが好きな方、メッセージ等、くれると僕が喜びます。

 

すみっコぐらしって一体……!?

ご存じですか、すみっコぐらし。サンエックスという会社の二大看板です。

じゃあ、もう一個は……?
それは、たぶん誰もが知っているキャラクター、リラックマです。

「隅っこが好き」な日本人をターゲットにした謎のキャラクターっぽいです。
僕も好きです、隅っこ。
電車の座席とか、公衆トイレとか、絶対に真ん中は避けます。そこしか空いていなければ別ですが。

自分の部屋にいるときも、壁に寄りかかっていたりして、真ん中にデーンと構えることはまずありません。

たぶん、これ、僕だけじゃないですよね。外国人はどうなのかって聞かれても、さっぱりわかりませんが、たぶん日本人ならこの気持ちをわかってくれるんじゃないかなって思います。

そう考えると、少なくとも日本人ターゲットは、ど真ん中ですよね。まったく「隅っこ」じゃない。

すみっコぐらし

(サンエックス 2022年 リラックマ カレンダー/画像提供・amazon)

 

八百万の神?

なんというか、すみっコのキャラクターって面白いんですよ。
ねことか、しろくまとか、普通の動物もいるんです。

でも、それだけじゃない。『ぺんぎん?』という名前に「?」がついたキャラクターもいるんです。
『とかげ』というキャラクターもいますが、『とかげ(ほんもの)』というキャラクターもいるんです。

つまり、とかげと名乗っているキャラクターは実はとかげじゃないってことですよね。
ちょっと、怪しげなんです。
さらに、『ふろしき』とか明らかに動物じゃない存在もキャラクター化してるんです。

そして極めつけに『ざっそう』とか『ほこり』とか、明らかによくわからないもまでキャラクター化してるんですよ。
安易に考えれば、そういう怪しげなキャラクターって悪役(ヴィラン)だったりするんだろうなって思いますよね。

でも、違うんですよ。みんな、仲良しなんです。
そこにはヒエラルキーもカースト制度も存在しないんです。
たぶん、嫉妬とかもないんです。

これって、それこそ日本で言うところの『八百万信仰』だと思うんですよ。
僕は宗教家ではないので詳しいことはわかりません。

でも、今の時代では聞かないかもしれませんが、昭和の家庭では、たとえば、人や物を大事にしないと「バチが当たるよ!」なんて叱られたわけです。

今、そういう表現を使うと「うちの子に怪しい宗教的価値観を押し付けないでください!」ってモンスターペアレントに指摘されてしまうかもしれません。
ありとあらゆる存在、事象に魂が宿っているかどうか、あるいは、それが神様だ……という話じゃなくて、それはそれとしても「どんなものだって大事にしようよ!」って事だと思うんですよね。

中途半端な知識で語るのは恐縮なんですけど、そういうたくさんの神様たちって「我こそは○○をつかさどる神で、△△の能力を持っている。歯向かうとただじゃおかないぞーっ!」っていう威圧感はないですよね。

言い方が悪いですが、地味にそこに存在しているありがたい存在というか。
じゃあ「バチ」って誰が与えるのかっていうと、たぶん、日本人的なイメージだと閻魔様だと思うんですね。
無宗教の人であろうと、なんとなくそんな雰囲気は伝わると思うんです。

すみっコたちって、しろくまだから強い、とか、そういうのも特にないんですよ。
あるにはあるのかもしれませんが、そこは主張しないんですね。
そして、しろくまだろうと、ねこだろうと、コンプレックスを持って生活してるんです。
ぺんぎん? なんて正体を明かせないという悩みを抱えたまま生活してるんです。

逆に、ざっそうって世間一般では価値のない存在ですが、ちゃんと夢をもって生活してるんですよ。
偉いですよね。みんな、コンプレックスもあるし、夢だってあるんです。
……うわっ、映画を思い出したら涙腺が緩んできました。ネタばれ注意!

ちょっと思い出したのですが「雑草という名の草はない」という言葉がありますよね。
昭和天皇説と牧野富太郎説がありますが、詳しいことがいらっしゃったら、ぜひ教えてくださいね。

それはそうと、雑草といえども、大切な存在なんですよね。

じゃあ、ほこりは……? うーん。微妙です(苦笑)。

マニアックな話をすれば、埃にも存在価値は、ちゃんとあるんですよね。
ただし、直接的に人類の役に立っている、というわけではないんですが。

世の中ってバランスで保たれているんですよね。深く、そして難しい話です。

すみっコぐらし

(タカラトミー すみっコみっけDX 映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ/画像提供・amazon)

 

キャラクター好きな日本人とすみっコ

日本人ってなんでもかんでもキャラクター化するし「かわいい!」って言いますよね。
僕も、おっさんですが店先などで可愛いものを見ると「かわいいーーー!!」って叫んでしまっています。

ざっそうとか、ほこりまで可愛くしてしまうこの感性、僕はとても素敵だと思います。

美化してるからかわいく見えるだけ、と言われればそれまでですが、それをきっかけとして、様々な物や事象に対して良い意味で興味を持てたら、そってもすごいことですよね。

声にこそ出さないですが、道端で雑草を見かけたら、「お、雑草!」って心の中で挨拶したい気持ちになります。
別にどうでも良いかもしれませんが、それでしあわせな気持ちになれるならお得ですよね。

余談ですが、すみっコ暮らしに『あじふらいのしっぽ』というキャラがいるんですが、その影響を露骨に受けてしまって。ついつい注文してしまいましたよ、ネット通販で。
しばらくは、アジフライ生活が続きそうです。

 

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