ブラック会社より怖い存在?
ブラック会社は会社に問題があるのかもしれません。
しかし、必ずしも会社だけがブラック会社を作っているわけではないのです。
ブラック会社がどんどんブラックになって行く原因を別の視点で見て行きましょう。
もちろん言霊の力が大きく影響しています。
それはクレーマー。
クレーマーは何にでもケチをつけてきます。
説明するまでも無く、攻撃的な言葉を使って来ます。
人によっては回を増すごとに凶暴化したりします。
ハイエナのようにしつこい人もいます。
クレーマーの攻撃的な言霊のパワーは会社(お店屋さん)に大きな打撃を与えます。
会社のイメージダウンや売上減につながります。
たかが言葉と思うかもしれませんが、言葉は会社の未来を左右するほど大きなパワーを持っているのです。
クレーマーの言葉のパワーに圧倒されて屈してしまうと会社はクレーマーの言いなりになってしまいます。
そうしたらクレーマーはつけ上がります。
でも働いている人たちは「なんで、こんなことを……」という割に合わない仕事が増えたりするわけです。
そうすると会社の人たちはメンタルが乱れて来ます。
そうしたら、どうなるでしょうか。
気がついたら自分自身がクレーマーになってしまう危険性も出て来るのです。
自分が働いている時は「なんてマナーのなってないお客さんなんだ!」と思いながらも、自分が客の立場になった途端に「やる気あるの?」なんて言っていたら、絶対にブラック会社は減りません。
会社はクレーマーに怯え弱腰になり、給料はそのまま、仕事は倍増ということに繋がるのです。
これの何が問題なのでしょうか。
それは思い遣りのある言葉を使っていない事です。
自分が頑張って働いて大変だったり辛かったりするのをわかっていれば、相手に無茶な要求は言えませんし、小さなトラブルなら大事にしなくても良いと思うのです。
他社と比較して競争させるのも悪くはありません。
ただ、同時に褒めるところはきちんと褒めてあげて欲しいのです。
悪い面だけ指摘されて、喜ばれても褒められないと、人というものははやり悲しくなってしまうものです。
もし、この世からブラック会社を本気で無くしたいのならば、まずは自分自身がクレーマーにならない事です。
そして、ダメ出しだけではなく、会社やお店の良いところを心を込めて言葉に出して褒めてあげて下さい。
どうしてもネガティヴな指摘をしなければならない時は、ネガティヴで締めくくらないで良い未来につながる言葉を選ぶように心がけて見て下さい。
「今日ね、私、お客様に褒めて頂いたの……」
ほら。これだけで、自分が良い会社にいると思えて来ませんか。
頑張って働いて良かったと思えて来ませんか。
言葉の認識を勘違いしないで!
言葉の影響はとても大きいわけですが、気をつけて欲しい事があります。
それは既に定着してしまっている言葉です。
良い言葉は問題ないのですが、検討の余地がある言葉も少なからず存在します。
先ほどブラック会社の話をしましたが、ブラック会社を無くすために、みんなに考えて欲しい言葉があります。
「お客様の笑顔が報酬です!」
ときどきこういう言葉を使う人がいます。
一見するととても素晴らしい言葉のように思うかもしれません。
しかし、この言葉があなたの潜在意識に悪影響を与えている可能性もあるのです。
これは「あなたが満足してくれれば私も満足です」という意味です。
本当にそう思えますか。
少なくとも僕は思えません。
確かに僕は与える側の人を尊敬しています。
しかし、程度の問題はあるのです。
というのは極端な事を言えば「私の笑顔が報酬なら賃金の問題では無い(と解釈しなければならないわよね)」という事になりかねないのです。仕事として働いている以上は笑顔だけ貰っても現実問題として困ってしまうのです。
「お客様に喜んで貰えないのは私の誠意が足りないからだ」と自分を責めて必要以上に無理な労働をしなければならなくなったら、そこにもはや価値は無いのです。
たとえば、必要以上に値引きしたらお店が潰れてしまいます。
でもお客さんは、格安で商品を持って貰えて満面の笑みです。
そのお店が潰れても他のお店に行くだけです。
これでは社会は成立しません。