地球の平和を脅かす存在とは?
人類を滅亡に向かわせる存在。それはクレーマーです。クレーマーは相手にあれこれと理不尽な事を言って来ては迷惑をかけて来ます。世の中のクレーマーがこれ以上増殖したら世界は滅亡に向かうこと間違いなしと言っても過言ではないと思います。
それほど有害な存在ではあるのですが、彼らを倒すのは至難の業です。ウルトラマンも、仮面ライダーもクレーマーには手も足も出せません。スペシウム光線もライダーキックも通用しません。そんな事をしようものなら、逆に何をされるかわかったものではありません。
おっと、なんだかネガティヴな話になってしまいました。実は、ここにクレーマーに匹敵する脅威が見え隠れしているのです。それは愚痴愚痴星人です。
人は弱き存在です。時にはネガティヴになることもあります。しかし、愚痴愚痴星人は、人生の大半を愚痴る事に労力を注ぎこみます。
これがまたスーパーパワーを秘めており、世の中が愚痴愚痴星人に支配されてしまうと、やはり世界は滅亡に近付いてしまいます。
クレーマーにしても、愚痴愚痴星人にしても、最近の言い方をするなら『エナジーヴァンパイア』の一種と言えます。共通点は相手の精神力や時間をどんどん奪ってしまう事です。そんなことになってしまったら、大変です。だからこそ、自分の人生を、そして地球や宇宙の平和を守るためにも、僕たちは彼らについてもっと知る必要があるのです。敵を知ることで、自分を守る事が出来ます。大切な仲間も守る事が出来ます。そして、自分自身が愚痴愚痴星人に変貌を遂げてしまうリスクも避けられるのです。
愚痴愚痴星人の特徴は?
愚痴愚痴星人には大きな特徴があります。それは欲求不満です。この言葉を聞くと性的な意味合いと直結してしまう人が時々いるので、念を押しておきます。欲求の種類は何でも良いのです。性的欲求でも良いし、食欲でも良いです。物欲でも良いです。とにかく、いつも何かが満たされていないのです。特定の欲求だけが不満と言ったケースはレアで、どちらかといえばいくつかの、あるいは全ての欲求が不満だったりする場合が殆どです。
たとえば「私、モテないんです……」というセリフ。ボソっと愚痴って次の話題に切り替えられるならまだ良いのですが残念ながら話はまだまだ続きます。「私、太っているから……」と、次は体型の話になります。では痩身になればモテると思うのかと言うと「私、顔が可愛くないから…」と今度は顔の話になります。見た目の問題の愚痴が終わると、スッキリするのかと言えば、そうではありません。「私、人と接するのが苦手で……」「私、お喋りが苦手で……」「私、友達少なくて……」と追加設定が加わります。この辺まで来ると、「あなたがモテない理由がよくわかった!」と言って、直ぐにでもその場を立ち去りたくなるのではないでしょうか。僕は心からそう言うタイプが苦手なので、迷わず会話を中断させて逃げます。
ちなみによくよく考えると、本当は何に対して愚痴を言いたいのかが本人にもわかっていない可能性があります。最初に言っていた「モテない」が解決してモテモテになったら愚痴は止まるのでしょうか。それが違うのです。今度は違う愚痴が湧いて出て来るのです。「モテているのは、何かの間違いに違いない……」「みんな私の財布を狙っているに違いない……」「きっと何かの罰ゲームなんだ……」「どうせ直ぐに捨てられちゃうんだわ……」と、エンドレスに愚痴りだす可能性が高いのです。
クレーマーは無茶苦茶な要求を平然と言ってのけたりしますが、愚痴愚痴星人も似ています。愚痴愚痴星人は、本当は愚痴を言わなくて良い状態に憧れています。なので、出来れば愚痴る要員を1つ1つ誰かに消して貰いたいのです。結局のところ、愚痴という形態を取ってはいますが、無茶苦茶な要求を突き付けているのと同じなのです。