KUSAKA SAVIOUR 新訳~日本神話~ PART 6 うつしよはゆめよるのゆめこそまこと 後編

みなさんこんにちわ! ともくんです! ついに先日から始まりました! トリニティ連載の新しいシリーズ 古事記や日本書紀などの日本神話のさまざまな謎や真相多くの知識を得てゆけるフィクション小説 「KUSAKA SAVIOUR 新訳 ~日本神話~」第6話をお送りしたいと思います。 さまざまな古代の神話の物語が現代によみがえる…… (注※物語はフィクションです。登場する人物 場所は一部の場所を除き実在のそれとは一切関係ございません。 物語としてデフォルメし対応させてわかりやすく描いてあるので続きを期待していてね♪)

日本神話の隠された事実を学べる連載小説!

~あらすじ~

昭和東京オリンピックの日、主人公ちい子は川のほとりの神社で謎の青い瞳の少女に出会う。
ちぃこの息子テルヒコが生まれ、学生時代より謎の夢に導かれるようになってゆく。
霊力が目覚め、水の女神と出会った照彦の少年時代。
そんななか不思議な夢にいざなわれ、照彦はあの世とこの世をめぐる冒険の旅へと出た。

※原作 ともくん 小説のキャラクターデザイン※作画  トム/白ノ希望/あらら

――前編から続く――

 

八幡大仙人

はっ!
気が付くと僕は目が覚めていた。
目が覚めると驚くほど美しい姿勢で布団の上に寝ていた。
実は昨日までの全部は夢であったようで
炎で燃やされるくだりも基本的に夢。
驚くほどの夢おちだったのである。
さっきの老人も、じゃあ夢…………
すると目の前にメモ用紙に黒い文字で全力でこうかかれていたのである
「うつしょはゆめよるノゆめこそまこ」
殴り書きされていた。自分で夢遊病になって書いたのか
「おい、青少年!」
そういう声が、どこからともなく聞こえてきた。
「今日からワシらが君の先生だからな、しっかと学がよい!」
僕は「なんじ ゃそりゃ~!」と声を大に叫んでいた。
そしてもう一つのことに気づいた。今日朝扉を開いたら
家の外が雲の上
ガラスの橋を渡っていた。どう見ても現実じゃない。

つまり現世に帰還できていないということ?
ここがアパートのようなものだ
そっくりな住居だ。ここに滞在せえと?
そんな殺生な……うちのおかんおとんはどうしてるんやろ
となぜか関西弁みたいになっていたが
「なあに、ここでは長く感じられても、あちら側からすればすぐさ。なんたって時間とは無縁の世界だもの」
と声がする。「現在進行形の時間はあるが、流れはまるで違うという意味では、時間はない」
意味不明の説明をおじさんはしてくる。
もうたぶん市場では目に入らないおんぼろの真っ赤なバイクが新車でフルカウルでそこにはあった。
「このほうがしゃれているなあこの世界は免許がいらない。ただし心の免許は必須だぞ。
みんなそれを持ってない時代だから、お前を何とか呼ぶことしかできんかったが。まあきにするな、きになるだろうがな。ここの世界は基本的に地上のものは何でもあるんだよ」
はじめてだがこれで行動しろってこと? とおもってのってみると
バイクは天国を行くガラスの道をゆっくりと走っていった。
道は暗い中を突き抜けてゆきトンネルをくぐっていく
「これから君が生まれてきた理由を教えてやる わたしはお前の世界では阿弥陀如来…………あみだ様といわれる」
そうおじさんの声に告げられ
ぼくは状況を呑み込めないまま
バイクをこのわけのわからない世界の中で走らせた。

世界には様々な花畑や、広大なビル群が並ぶ。多くの時代が玉石混合しているようで愉快だ。
「あっあみださまあ?」
「ほんとうのところは八幡、ヤハタのじいちゃんという。まあ何でもいいが、これまでどおりおじさんでいいよ。」
八幡ってよく神社にあるよな? 網棚のカ八幡なのか、理解に苦しむ。なにがなんだかよくわからん。
ていうか横にめっちゃ普通にパーマンみたいに空を飛んでいる人とかいるんですけど、このバイクの意味なく ない?
かあさん、きれいになっちゃった
すごく自分の行動手段がばかばかしく見えてきたが、それは無視して気にしないことにした。
というか、地上には……っていってたけど、ここはなんの世界なんだろう?
もし、もどれなくなったらどうしよう
そのころ千里はなかなか起きてこない照彦をたたき起こしに行こうと二階へ上がった
「照彦ったら年ごろだけれどいまごろ部屋で何してるのかしら……いやらしい。い、いやうちの子に限っていやそんなことはないか」
扉を開けようとすると、足を引っかけ千里
倒れてしまう。気が付くと、バイクの後ろに人を載せている重みに照彦は気づく。
「ん? だれかいる?」
後ろを振り返ると、う つくしい20代の女性が照彦の背後にいることに気づく。
「あなたは?」
「どうしたの照彦! いまここはどこ? なんでこんなところにいるの?」
「どなたさまですか?」
「ハハハ! 照彦君‼︎ そこにいるのは母さんだよ! 夢ではないぞ!」
とおじさんがはなす。
千里がミラーを見ると、それは若いころの自分……ではなく知らない別の女性だった。
「わっ、わたし……ん? なにこれ、しわが、私は若返ってる? ん? これは私の顔じゃない!」
すげえ……ぱねえ……母さん若返っている……というか別人になっている?
しかもすごく美人だ いったいなにがあった
「おかあさん…………………………きれいね」
そのまんまの評価だった。あえて言う。僕は正常である、たぶん。
転倒しそうになりながら意味がまったくわからないままバイクを走らせることに成功したのだった。

ともくん大開花プラン動画

 

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