世界遺産である京都最古の神社の森が新しい姿を見せる 〜下鴨神社 糺の森の光の祭〜

この夜には、最新技術による光と、縄文時代から残っている自然のパワーの融合を体験してみることをオススメします。

【京都で最も古い神社】

京都には多くの神社仏閣がありますが、その中でも「最も古い部類に入る神社のひとつ」が「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」、通称「下鴨神社」。です。正式名称よりも通称の方が聞き覚えがあるという方が多いかもしれません。

この神社がいつ頃から存在しているのかは定かではなく、御祭神が降臨したのは「神武天皇の時代」ということですから、それを信じるならば、確かに最古の神社のひとつといえるでしょう。

歴史的な資料としては、「崇神天皇7年に神社の玉垣が修造された」という記録が残っていることから、こちらを採用した場合、早ければ「西暦190年」前後、遅くとも「西暦250年」前後から存在していることになります。京都に都が作られたのは西暦794年ですので、それよりも遙か昔から存在していたということになります。

 

【太古からの自然を残す糺の森】

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それだけ歴史があることから、下鴨神社は広大な境内を有しており、特にその中にある「糺の森(ただすのもり」は有名です。こちらは、元々は「約495万平方メートル」もの広さがあったとされる原生林。495万平方メートルといわれても、ピンとこないと思いますが、テレビなどでお馴染みの東京ドームで換算すると「東京ドーム約105個分」となります。

このように、かなり広大な場所だったわけですが、戦乱や政治的混乱などを経て、今では「12万4千平方メートル」、「東京ドーム約3個分」と、「35分の1」まで小さくなってしまっています。とはいうものの、1983年に森林の全域が「国の史跡として指定」を受けているだけでなく、「古都京都の文化財」のひとつとして、世界遺産にも登録されています。

劇的に小さくなってしまったとはいえ、2000年近く前から存在しており、縄文時代からの自然が残るともいわれている「聖地」、糺の森は、下鴨神社の中でも、「特にエネルギーが強い場所」として知られています。下鴨神社自体がパワースポットですが、糺の森には「より強いパワーがある」という人もいるほどです。

 

【夏の夜に聖地が神秘的な光景に包まれる】

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そんな糺の森で、興味深いイベントが開催されます。それが「下鴨神社糺の森の光の祭」。こちらは、「8月17日から8月31日」まで開催されるもので、糺の森から下鴨神社へと向かう「参道と、楼門内をライトアップする」というもの、単純にライトアップするわけではなく、「アート作品」となっています。

参道沿いの木々は「呼応する木々」と呼ばれ、それぞれの木々が独自のリズムで光の強弱をつけるだけでなく、「側を人や動物が通りかかると、色が変化し音が出る」ようになっています。これは、動物や人が移動することで、木もまた変化することになりますので、参道の先で木が色を変えていたら、そこに人がいることがわかり、また奥の方で木々がきらめいたならば、動物たちが活動していることがわかるようになっているのです。

さらに楼門の中には、「呼応する球体」と呼ばれる「光る球体」が設置されています。こちらも独自のリズムで光ったり消えたりするだけでなく、人が触ったりすることで色合いを変化させます。この変化がさらに周りの球体へと伝播し、それが参道の木々にまで伝わっていくようになっているのです。これは「同じ空間にいる他の人々や動物たちの存在を意識する」ための仕組みということですが、スピリチュアルな観点からすると、「エネルギーの波動が伝わっていくのを視覚化している」ようでもあります。

どんな雰囲気になるのか、「呼応する木々」の動画がありますので、ご覧下さい。

 

【美しいアートで目を楽しませ、パワースポットのエネルギーを取り込む】

元々、「エネルギーに満ちた場所で行われる、美しい光のアート」。糺の森といえば、一部をつぶしてマンションを建設するという計画があり、前述したように小さくなった糺の森がより小さくならないように、様々な活動も行われているようですが、そういった経済面や現実的な側面があることを念頭におきつつ、この夜には、最新技術による光と、縄文時代から残っている自然のパワーの融合を体験してみることをオススメします。

【参考サイト】
下鴨神社 糺の森の光の祭
http://light-festival.team-lab.net/

The oldest shrine of the Kyoto.
Art of light to be carried out in the power spot.

 

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