初夢はしあわせのはじまり 坂内慶子の初夢講座~初夢準備編・その2~

夢療法家の坂内慶子です。
夢療法と聞いてもピンとこないかもしれませんが、様々なお悩みに、その方の「夢を読み解くこと」でお力になる仕事を二十数年しております。

夢は非常に信頼の置ける「人生のアドバイザー」です。

それもその人専属の、オーダーメイドの的確なアドバイスを送ってくれます。

 

■初夢、ゆめゆめあなどるべからず

1月2日まではまだ時間があるので、初夢の面白さ、奥の深さについてお話しさせて下さい。

一富士二鷹三茄子、四扇五煙草六座頭

これらが「吉夢」といわれ大事にされたことは、皆様一度はお聞きでしょう。
座頭をご存知ありませんか? 「座頭市」などでおなじみの、目が見えない按摩さんのことです。
盲人の琵琶法師もこう呼びます。
これらにはすべて意味があります。

富士山  のように1人どっしりと落ち着き、心を鎮めて自分と向き合う。自己探求がはじまる。
鷹  のように高いところから状況を眺める。俯瞰力を身につけ、些事に関わらず大局を知る。
茄子  自分を主体にして生きる。茄子は為す、つまり大切なのは事を為す、つまり自分の本心を実行すること。
扇  は自分であおぐもの。つまり自分から少しでも動き、空気の流れを変える。
煙草  はリラックスの重要性。緊張をほぐし、心を明るく上向かせる。富士山からはじまった問題解決法には集中力が必要でしたが、一息入れることも重要。
座頭  は視覚以外を磨く重要性。見た目に惑わされず真理を知ること。また体からのサインを読み取り、手入れすること。

基本的に夢は「現在の自分を映す鏡」のようなものです。
そのまま映すのではありません。
人間は自分の真の姿を見るのは怖いので、「本人が受け取れるかたち」で夢としてあらわれます。
ですから上記の夢を見るということは、本人にそれらの要素があることであり、魂の成長を認められたに等しいのです。
富士山の夢を見る、ということは、「あなたは富士山のよう」なのです。
あなたは自己探求に真剣に取り組むべき「時」が来ており、こういう夢を見るということは、真剣に取り組めば相応の成果が見込めます。

昔の日本人はこの仕組みを本能的に感じていたのでしょう。
だから今見ても非常に納得のいくアイテムが選択されています。
私たちが太古から夢を心の成長のために使っていた証、それが初夢という風習なのです。

ちなみに地域によっては
四葬礼五雪隠
という場合もあって、葬礼はお葬式、雪隠はトイレのこと。

夢においては

葬礼  心のレベルでの親の死。親の価値観を越え自分らしく生きていくこと。
雪隠  過去を水に流す。新しいステージに進むこと。

という意味があります。

 

■メモのご用意はよろしいですか?

もちろん初夢はこれらに限りません。その他のものを見ることの方が多いでしょう。
夢で見る物にはすべてメッセージがあります。
私は見た夢を誰もが自力で読み解くための辞典を作りました。
「夢は神さまからの最高のシグナル」(コスモ21)
ご興味のある方は、初夢の前にこちらをお読みになるといいかもしれません。

次回は初夢を見た後にその読み解き方をお伝えしますが、初夢を見る前に

1現在の望みを明確にしておくこと。
2夢を見たら、出来るだけ詳しく書き留めること。簡単な絵にしてもいい。
そして
3見た夢を、じっくり味わうこと。

この3つを覚えておき、実行して下さい。
夢は味わうこともとても大切です。
その理由は次回以降にお伝えします。

では初夢の後に、またお会いしましょう。
皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい。

(年明けの初夢分析・活用編 に続く)

 

聞き書き・写真 青柳寧子
坂内慶子撮影 坂内和則

■坂内慶子公式ホームページ http://dream-bannnai.com/
■坂内慶子プロフィール
日本における夢療法の第一人者。幼少期から様々な病気に悩む中、エドガー・ケイシー療法と出会い健康を取り戻し、ケイシーの重要視する「夢・瞑想・祈り」の実践と研究を重ねる。最新刊「夢は神さまからの最高のシグナル」(コスモ21)は重版決定、好評発売中。
2019年1月13日「初夢1dayワークショップ」開催。詳細はホームページの「お知らせ」。

 

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