誰でもふわっと楽になる じぶんにかえる お片付け ~蕎麦屋の女将、大掃除を語る 第六回

そんな感じで捨てる作業をしたら、きれいにしていきましょう。

さあ大掃除本番!!  と身構えるかもしれませんが、実は「捨てる」が済んでいるとここからは非常に楽です。

すでに掃除する箇所がかなり減っているからです。
もちろん掃除をしつつ「これ要らないなあ」というものがあったら(多分あると思います)どんどん捨てていきます。

 

■事実はひとつ解釈はふたつ以上

ここで良いニュースと悪いニュースがありますが、悪いニュースは掃除には終わりがありません。
継続的に取り組む必要があります。

良いニュースはルンバなどのお掃除ロボットが進化していることです。
が、そもそもわが家はルンバがありませんし、ルンバ持ちの友人に聴いても「ヤツの仕事には限界がある」そうです。

というわけで掃除で肝心なのは

○楽に続ける仕組みを作る
具体的には「朝、出がけにコロコロできるよう、クローゼットの中にコロコロをセットしておく」「ソファの下にハンディ掃除機を潜ませる」「水回りが黄ばみやすいので、スポンジや激落ちくん、綿棒などを引き出しに用意しておく」「入浴剤に重曹を使い、風呂掃除を楽にする」など、気軽にこまめに掃除出来る方法を考えます。

自分向きな方法が決まるまで試行錯誤は必要ですが、大掃除をするこの時期にある程度の仕組みを作ってしまいましょう。
コツは掃除のための動線を作らないこと。

普段の動線上に掃除道具を配置します。

○可能なら家族等と協働する
家族や同居人にそれぞれのテリトリー+αを担当してもらいましょう。

そしてお互いに感謝・激賞すると継続します。
激賞、大事。

一人暮らしであっても、掃除する健気な自分を褒めると楽しいです。
ちなみにわが家は料理は夫、掃除・洗濯が私という分担なので、家の掃除は基本1人でやっています。
協働のかたちはいろいろです。

掃除は時に面倒ですが、協働することで楽しくなる側面もあります。
仕事場でも独りだとつまらないけれど、みんなでわいわいやると盛り上がったりします。
掃除に終わりがないのは事実ですが、それをうまく利用することもできるはずです。

そして絶対忘れてはいけないのは
○無理しないこと
誰といても、ひとりでも、汚れを気に病むより楽しく暮らすことの方が大切です。
人間には調子の悪い時期もありますし、調子が悪くなくても働きたくないことはあります。
自分や家族を追い込みすぎないことです。
捨てる作業は自分でやるしかありませんが、掃除は外注することも可能です。

 

■風水も基本は掃除とか

ちなみに飲食店にとって掃除は大切すぎるくらい大切なこと。

業務の一環でせっせと掃除するわけですが、汚れというのは早めに取り去るのが一番。
こびりついたりする前にこまめに手入れをするのが、結局のところ時短につながります。
そしてトイレはもちろん、お客様が触る場所はアルコール除菌をまめすると、安心だし、常に油汚れがつかずキレイが保たれます(もちろん厨房もしょっちゅうアルコールで拭きます。引火には気をつけます)。
というわけでアルコールは自宅にも常備しておくと便利です。
ドラッグストアなどで、スプレー状のものなど売っていますから、検討してみて下さい。

また掃除をまめにすると手が荒れたりしますが、手袋を使うほかに洗剤を薄めるという方法もあります。
洗剤の種類にもよりますが、洗浄力が落ちない程度に薄めると肌の負担がぐっと減ります。

掃除は家の外も必要です。
私は風水について詳しくありませんが、家の入り口をきれいにしておくのは開運の基本だと聞きました。
気持ちいいのは確かなので、これは実行しています。
ちなみに開運術に詳しいゲッターズ飯田さんがゴミ箱やテッシュは見えないところに、と書かれていて、これもやってみたら見栄えがよくてすっきりするので採用しています。
このように適度に風水や開運法を取り入れるのも楽しいです。

またこの機会ですから
☆防虫剤、除湿剤、ゴキブリ団子
などを交換したり、体力的にしんどくなったら休憩しつつ
☆電気のアンペア見直し、クレジットカード見直し、衛星放送見直し、メルマガ解約 スマホやパソコンのメールや電話帳の削除
こんなことをしてもいいですね。
これらもある種の片付け。契約の見直しは、地味ですが確実に経済効果があります。

ものが少ないと、掃除はかなり楽だったと思います。
え、結構大変でしたか? そりゃそうですよね……。
とはいえものが減り、掃除をこまめにできる仕組みを作ったことで、来年は確実に楽になるはずです。

 

——次回に続く——

 

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