スピリチュアルにのめり込みすぎて、自分で考えることの重要性を忘れないようにしましょう

日本には昔から、ちょっと不可思議な能力を示すと、その存在を「神様」として崇める習慣があります。そのような考えは捨ててください。

スピリチュアルという分野にのめり込んでくると、ときどき、地に足の着かない、ふわふわした人が出てきます。

あまりにもそういった状態になると、「信じる人は騙される」となってしまいますので、自分で考える癖を無くしてしまわないようにしましょう。

 

審神者(さにわ)

皆さんは審神者という言葉をご存知でしょうか。
これは歴史的なある職業の名前です。
大昔、天皇が何か重大なことを決める際には、すでに亡くなった過去の優秀な天皇を呼び出して相談していたそうです。

こうした呼び出しには霊媒体質の人を用いるのですが、降りてきた霊が別人だったり、単なるその人の潜在意識だったりしたら大変です。
そのため、もう一人別の人がいろいろな質問をして、そこに出てきた人格が確かに目的の天皇の霊だと言えるかどうかを試すわけです。
その試験に合格して初めて、相談が始まります。
この、いろいろな質問をする人が審神者なのです。

視えない世界のことを追求しだすと、人によっては変な宗教に引っかかって、結構危ない方向に行ってしまいます。
そうならないためには、こうした審神者的な面を、自分自身の中に持っていなければなりません。
一方、スピリチュアルというのはとにかく感性が大事なのだから、こういった左脳的発想は邪魔だと言う人もいます。
確かに、右脳がとても発達している人なら危ない誘いは直感で避ける事ができるでしょう。
しかし中途半端に発達している場合、その感覚を誤魔化されて、低級な存在からの言葉をとても良いものだと思ってしまったりするのです。

 

血液型

私は直感で判断することもありますが、基本は左脳的な人間です。
そして昔から、自分で調べて判断するというのをよくやっていました。

例えば中学時代にふと、血液型と性格が関連しているかもしれないと思い、それから会う人のほぼすべてに血液型を聞いてきました。
まだその手の本は全然出ていなかった頃です。

この自主研究は高校でも続き、最終的に、ある種の性格の人がいたらかなりの確率でこの血液型だと言える、という結論が出てきました。
その典型的なパターンを少し紹介しましょう。

○全校生徒の集会で勢い良く前に出て演説を始めるような人や、話をしているとどんどん違う話題に行く人は大抵O型
○クラスで一人だけ孤立して他の人と絡もうとしない人や、スイッチが入るととめどなく話し始める人がいたら大抵B型
○人と仲良くしているように見えてもいつも若干距離をおいている人や、人の話を理路整然と受け止める人がいたら大抵AB型
○とても保守的で、人の話を非常によく聞いてくれる人がいたら大抵A型

こんな調査結果が出てきましたが、逆にある血液型だったら高確率でこのような性格、という結論は出てきませんでした。

血液型で性格を語るなんて非科学的、という人がいたとしても、私は自分で調査して自分で出した結果があるので、この2つの間には確かに関わりがあると言い切ることができます。

 

自分で考える

あなたが難病にかかったとします。
どこの病院に行っても治らず、あるときそれは霊障だという人が出てきました。
その人は、ウチの宗教に入ればそんなのはすぐに治るといいます。
万策尽きていたあなたはそこに行ってみて、その結果病気は見事に治りました。
さあ、次にあなたは何をしたら良いのでしょうか。
寄付金を募られたら、言われるがままに払えばいいのでしょうか。

こんなときあなたが次にすべきことは、その宗教が信じるに足りるものかどうかを吟味することです。
超常的な能力は、いろいろ事例を見るとわかりますが、人間性とはあまり関係ありません。

より物質的なことを求める人または霊の方が念力系の力が概して強く、より精神的な人・霊の方が高いヒーリング能力を示す傾向はあります。
とは言え、除霊やヒーリングができるからと言って、その存在が高い精神性を持っているかというと、全くそんなことはありません。
限りなくわがままな存在でも除霊ができたりします。

日本には昔から、ちょっと不可思議な能力を示すと、その存在を「神様」として崇める習慣があります。
そのような考えは捨ててください。
そして、その存在がどんなことを語りかけてくるのか、その内容によって相手の精神性を判断し、それが納得できるときにのみ従うようにしてください。

とは言え、あちこちで神様として祀られている存在を適当に扱うようなことは、決してしてはいけません。
こういった存在たちは、ときに祟りを示します。

神社で願い事をして、それが聞き入れられて叶っても、お礼参りも行かず生活も正さず過ごしていると、まるで戒めのように不幸が連続して起きることがあります。
これは、そういった態度を見逃すほど度量の大きな神様では無かった場合に起きます。
逆に言えば、そのような度量の狭い神様でも、すごい力を持っている訳です。

ちょっと話が逸れましたが、大事なのは審神者的な視点を自分の中に持つことです。
視えない世界の出来事は、自分の中ですべての情報を総合的に考えて処理してください。

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