皆様こんにちは。
今回は、人生折り返し地点で誰しも感じる「焦り」について、解消法と一緒にお話したいと思います。
歌手の安室奈美恵さんが引退を発表しましたよね。
1992年にデビューして、25周年。
CDシングルアルバム売り上げ約3380万枚。
歌って踊れて、おまけにルックスも完璧。
そんな彼女が「絶頂期」と言われる40才で引退を発表。
そこでアラフォーの方は、ちょっと我に返る訳です。
「安室ちゃんが頑張って来た間、私は何をしてきたのか?」「同じ40才で、何だこの差は?」と。
こう感じるのは、上を目指す方だけじゃなくて、真面目な方も多いはずです。
昔は、「40才くらいになったら、世間に一目置かれるような存在になってるんだ」とか。
「誰もが羨む様な幸せな家庭を築いているんだ」と思っていませんでしたか? ところがいざ40才になってみたら、25才の頃とあんまり成長してないような自分がいる。
これは結構な衝撃です。
安室ちゃんじゃなくたって、ヒーローは若い頃から大活躍です。
マイケル・ジャクソンがスーパーボウルのハーフタイムショーで伝説的なパフォーマンスをしたのは35才。
スティーブ・ジョブズがフォーブズの長者番付に乗ったのが25才。
日本史を見てみれば織田信長が今川義元を破ったのは26才。
坂本龍馬が薩長同盟の立役者になったは30才。
偉人英雄の業績と自分を比べてもしょうもないと分かっていても、ついつい比べてしまうのが人間です。
「自分もそこそこ頑張って生きてきたつもりなのに、なんか不甲斐ないなぁ」と凹んでしまったら、こう考えてみましょう。
まずは、自分にとっての幸せの価値観を見直す作業です。
【幸せ◯×法】
(やり方)
手帳か何かを用意します。そ
の日にあった出来事で、自分が幸せを感じた事を◯印の下(もしくは横)に、嫌だなと感じた事を×印の下に書きます。
◯
たくさん眠れた・お気に入りの洋服を買えた・家族が料理を美味しいと言ってくれた 等。
×
運動不足で太った・書類の作り直しをさせられた 等。
3日ほど続けると、自分が「必要だと思っていた幸せの条件」が、実は日々の自分の感情の浮き沈みにほとんど関係ない事が分かります。
逆に、どの出来事があなたを本当に幸せにしてくれるかがクリアになります。
「世間から一目置かれる存在になる」という価値観が、実は日常の幸せにはほとんど関係して来ない、というのも分かるでしょう。
◯才までに部長になる! 年収◯万円を達成する! といったストイック、かつ立派過ぎる価値観も、持つ事自体は構わないのですが、時として自分を苦しめます。
そんな時は、価値観自体を緩く書き換えましょう。
次は、自尊感情(自分はありのままで価値がある、という気持ち)を手っ取り早く高める方法です。
(やり方)
小学生くらいから始まり、何でもいいので「自分が成し遂げた事・乗り越えた事」を箇条書きで書いていきます。
賞をもらった、でもいいし、大学に合格した、でも構いません。
肉親の死を乗り越えた経験も入るでしょう。
こうしてリストを作ると、自分は決して成長していないのではなく、一歩一歩前に進んでいると感じられるはずです。
安室ちゃんのような大きな存在を目標とするのは、「自分を鼓舞する」という意味ではとても良い事だと思います。
ただ、仮に自分がその域に全然届いていないとしても、卑下する必要はありません。
幸せは自分の中にしかありませんし、人は人の人生・自分は自分の人生しか生きられません。
名誉やステイタスを必要以上に求めるのではなく、「自分の足下を見てしっかりと今できる事を一つずつこなしていく」のが大切かな、と考えます。
幸せ・達成感というのは、何か出来事を目の当たりにした時「自分の心の中にある世の中を見るレンズ」がそれをどう解釈するか、で湧いてくるからです。
自分の中に幸せを見つけられる、と知っておくと、世間の人達の煌びやかさや成功を見ても、心に波風立たずに済みますよ。
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