冬に向かってパワーダウンする人いませんか? 冬バテする人 のためのお話

慌ただしい師走に入りました。日がくれるのも早くなり気温もぐっと下がりました。この季節、秋も深まる辺りからだんだんエネルギーが下がっていく体感をする人はいませんか? 春でもないのに眠い。体が重い。頭がボーッとする。食べてはゴロゴロ寝てしまう。気力ゼロ。最も忙しい時期だと言うのに。

こちらカリフォルニアは10月末のハロウィンが終わり、11月感謝祭が終わり、12月にはクリスマスと行事が続きます。
加えて 子供の学校もスポーツの打ち上げや発表会、クラスパーティだのと親も殺人的な忙しさ。

こんな時期に限ってそこの季節からからドーンとエネルギーが落ちて元気が無くなるタイプの人がいます。
忙しいホリデーに向かって元気が出ないというのは辛いです。
さながらブレーキをかけながらアクセルを踏む車状態。
ひどくなると「ホリデーうつ」または「ウィンターブルー」などと言われることもあります。
楽しい行事満載のこの時期にこれは一体どういうことなのでしょう。

 

人間も冬眠

動物は冬は寒さに備えて食べ物をどっさり食べて冬眠に入ります。
それは太古の昔からの自然の摂理と巡りです。
それに地球に生きる私たちの体が正直に反応しているのです。
私たち人間もまたその原理で体が活動力を落とし始めます。
寒さで体が硬い上に気温が下がることで体も硬くなりがちです。
動きたくないので運動量も減りますがその上に無意識に食べこむので体重が増えます。
ますます体は重たく感じます。

このタイプの人は春から夏にかけて活動しやすく元気なのです。
夏を「動」とすると冬は「静」です。
この反対の人は夏は苦手となり夏バテしやすい、と言えます。
さらに、陰陽五行の世界では冬は「水」の要素に当たり反対に夏は「火」。
体質的に「水」の五行がその人の体質のバランスを崩していることも考えられます。

 

🚶🏻私たちは冬眠できない❗️
冬バテにどう対処する?

しゃくとりむしが体を縮めるのは次に体を伸ばして大きく前に進むため、と古代中国の書物に記されています。
龍や蛇が冬眠するのも同じく先の飛躍に備えて力を蓄えるため、と書き記されています。
怠けているのではなく次のステップのエネルギーを溜め込む時期なのです。
つまり 言うことを聞かない体には答えシンプル「無理をしない」そして今を次の時期の準備期間と捉えます。
「そんなことか……」と思われた人は以下のことを振り返って見てください。

年末はママ友とお付き合いランチが詰まっているかもしれません。
仕事先と忘年会やクリスマス会が今年は連続ですか?
そうであれば思い切って一つ切り捨ててみる。
友達と週末の約束でいっぱいならこの中でどうしても自分が参加したいものはどれか考えてみる。
絶対足を運ばなくてはならない集まりはどれでしょう。
本当に自分が全て顔を出さないとならないのでしょうか。

人間も冬眠しろと言うのか? ということではありません。
社会的動物の人間はもちろん冬でも活動します。
そんな時、自分も古代中国の龍や帰ると同じく体が冬眠したがっているんだなと認めてしまう。
人間様なのに冬には眠くなるなんて時節の巡りにあまりに正直で微笑ましく思えます。
仕事は休めないけれど、だから今はこういう時期なのかとなのかとわかってあげるということで自分に優しくなれます。
動けない自分を責めるのではなく。
なぜなら今はエネルギーを蓄え次に備えて作戦を立てる時期だから。
立春を過ぎればまた必ず春の日がやってきます。
龍もカエルも顔を出すのです。

身体の陰陽バランスを整えることも忘れずに。
陰陽五行では身体を陰や陽に極端に偏らせずその中間の「中庸」を目指します。
そのために漢方や鍼、薬膳などが役立ちますが、まずは自分でできる事として普段の食事があります。

冬バテタイプの人はつい口当たりの良い炭水化物や甘いものもに偏りがちです。
火の通った冬野菜などたっぷり取るように心がけてみましょう。
大根にさつま芋、レンコンにゴボウなど今は冬野菜が豊富です。
エナジードリンクやカフェインで疲れた身体に鞭打つのではなくアクセルをふかし続けるのでもなく体の声を聞いて自分に優しい年末をほんの少し心がけて見ませんか?

 
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