身近だけど謎に包まれた鳥居の秘密をしってより深くエネルギーを感じよう

世界各地で、柱や門というものは、悪霊などを退けるために使われていたので、聖域である神社にネガティブな存在が入ってこないようにする関門として作られたという考え方は充分納得できるような気もします。

神社の前には必ずある「鳥居」
神社の数は全国におおよそ、「8万8千社」あるといわれていますので、鳥居は最低でもそれ以上はあることになります。有名な伏見稲荷大社の「千本鳥居」のように、稲荷社には複数の鳥居があることが多いので、実質、全国に「10万」以上の鳥居があるといえるでしょう。

それだけ身近にありながら、鳥居の起源ははっきりとわかっていません。
神道の世界では、鳥が神聖なものとして扱われることが多いことから、天上から使わされた鳥が降りてくるための「止まり木」だという説が有力とされています。

その一方で、古代インドには鳥居によく似た「トラーナ」という門があったことから、それが大元になったのではないかという説や、タイで悪霊の出入りを防ぐ役割として村の出入り口に建てられていた「ロコーン」という門が原型だという説もあります。

世界各地で、柱や門というものは、悪霊などを退けるために使われていたので、聖域である神社にネガティブな存在が入ってこないようにする関門として作られたという考え方は充分納得できるような気もします。

しかしながら、単なる門であるとするには、あまりにも不思議な形をした鳥居も存在しています。
鳥居の形には、さまざまな種類があり、大きく分けると「神明系「明神系」という形になるのですが、その中でも神明系の伊勢鳥居明神系の八幡鳥居などという風に細かく分類されていきます。

さらに、それらに属さない鳥居もいくつかあります。
京都には「三珍鳥居」というものがあり、その中で、もっとも有名なものは「木島坐天照御魂神社」にある「三つ鳥居」。
こちらは、3つの鳥居が三角形に組み合わされている不思議なものであり、門という分類からは明らかにはみ出しています。

この鳥居についても、その起源ははっきりとわかっておらず、太陽の位置と関係しているという説や、呪術的な意味合いがあるのではないかという説などもあるのです。

普通に神社を訪れているだけだと、あまりに一般的なためについつい見逃しがちになってしまう鳥居ですが、色々な形があることを知ってから、神社を訪れるとまた見る目が変わってくるはずです。

鳥居は神聖な境界を示すものであり、そこをくぐるという行為自体が、「現世から別の世界へと移動」し、さらに「自らの身体を浄化」し、「死と再生を体験する」という意味もあるのです。

今度から、神社を訪れた時には、鳥居をくぐったときの変化を是非実感してみてください。そうすることで、神社で受け取るエネルギーが確実に変わってくるはずです。鳥居をくぐって、新しい世界を体験しましょう!

The secret of the “Torii”.
And Feel the energy of the new world through the torii.