不老不死の霊薬「エリクサー」古代の薬は現代でも果たして有効!?

2014年にアメリカのニューヨーク州で、今から150年前に使われていた薬が発見されました。これは当時「エリクサー」と呼ばれていたものです。

現代医療の重要な要でもある「薬」。

さまざまな化学物質を組み合わせたものであり、あまり積極的に取り入れたいものではないかもしれませんが、これらの薬が進歩してきたからこそ、私たちの寿命は延びてきたといえるでしょう。

その一方で、近年では昔からあった薬が意外なほど効果的だということもわかってきています。
2014年にはアメリカのニューヨーク州で、今から150年前に使われていた薬が発見されました。
こちらは、当時は「エリクサー(elixir)」と呼ばれていたものだったようです。

エリクサーとは、不老不死の霊薬を現す名称で知られています。
150年前とはいえ、さすがに不老不死の霊薬があったわけではありませんので、商品の名称的として使っていたわけですが、その中身は現代の知識からみても有効なものでした。

こちらの薬は「アロエ」「ルバーブ」「リンドウ」「白ウコン」「スペインサフラン」が配合されており、肝機能や胃の機能を強化し、疲労回復や女性特有の病気に効果的という、いわゆるハーブ酒だったのです。

出土された場所が、もともと酒場だったということもあり、お酒を飲む前に健康ドリンク的な使われ方で摂取されていたと考えられています。こういったハーブをつかった薬というのは、各地にいろいろな秘伝として存在していたのでしょう。

一方、1000年前の薬が現代の薬の効き目を上回ったというニュースが、つい最近報道されました。
イギリスのノッティンガム大学の研究チームが、大英図書館に収蔵されていた10世紀に書かれた医学書に注目し、そこに掲載されていた眼病の治療薬を再現したのです。

その結果、抗生物質に耐性を持つ菌に対して、従来の薬よりも高い殺菌効果があることが明らかになりました。

こちらの薬は「ニンニク」「タマネギまたは西洋ネギ」「ワイン」「牛の内臓から採取した胆汁」といったものを醸造した結果造り出されるものです。

作り方自体は非常に原始的なものなのですが……
それにもかかわらず、何度実験しても従来の抗生剤よりも高い効果を発揮したのだそうです。

いったい、どうして1000年前の人がこれだけ効果的なものを造ることができたのかは、未だに明らかになっていませんが、現代の人からは失われてしまった直感によって、なにか高次の情報を受け取っていたという可能性もあります。

このようなケースがあることを考えると、栄養ドリンク的なエリクサーだけでなく、今はまだ発見されていないだけで、不老不死を叶える伝説のエリクサーの製法も世界のどこかに眠っているのかもしれません。