神様とは何か 第2回? パワースポットって本当なの? 「縁結びの神様」 上

神様

「アンジャシュ児島・渡部の仕事が減るよう神に祈る」の続きです。

呪詛と縁結びが両立する神社 — 「貴船神社」

アンジャッシュ児島がお祈りした神社は、他でもない 「丑の刻参り」で有名な貴船神社です。その一方、貴船神社といえば 縁結びでも有名で、若いカップルもたくさんお参りに訪れるとか。

丑の刻参り(呪い)で有名なところが、 なんで「縁結びの神社」になっているのか? 不思議だったのですが、このあいだ読者が教えてくれました。

縁結びとは 「昔ある女性が、心変わりした夫を取り戻すために祈願したところ、願いは叶ったのですが、女性は気が狂って、井戸に飛び込んで亡くなった」との故事 によるそうで、今もその井戸は残っていてミステリースポットになっているそうです。

 

願いは叶うが、それ以上の見返りが必要=代価は自分自身

えええええ!!!!

それって、「商売繁盛が叶って、血筋が絶えた」明治のご先祖様同様「願いは叶うが、きっつい見返りがある」 典型ですよね(;゚Д゚)

実は、これ神様にお願いした時に、よくあるパターンなんです。なんでそんなことになるかというと……

多神教の神様は、ただで願いを叶えてくれることはありません。必ず代価が必要です。そこは、人間に物を頼むときと同じです。

商売繁盛を願った明治の若奥様は、娘を代価として支払いました。では「夫を取り戻してほしい」とお願いした女性は、何を代価として契約したのでしょうか? 聡明な、貴女ならもうピンときた! そう、代価は「自分自身」です。

「まさか。私は、そんなこと私言うわけがないわ!」って思っていません? うっかり 「願いをかなえてくれたら何でもします」…… とか 「この身を捧げます」 とか、ついついノリでつぶやいてやしませんか?

それで、叶ってしまったらえらいこっちゃ! 契約成立です! 神さまは、成功報酬方式なので、おいしい目をした後で、怒涛の取り立てがやってきます……「やった! この神様凄い!」とルンルンした後に、悲劇がやってくるのです……

そういう意味で、確かに「縁結びの願いは叶う」のかもしれませんが、その後見返りも支払はなくてはならないのです。それが多神教の、祈願のシステムなのです。

中世ぐらいまでは、みながそのことをわきまえていましたが、宗教的な伝統が衰退するにつれて、わけがわからなくなってしまったようです。

神様

(貴船神社/画像提供・ウィキペディア)

 

むしろ真逆 — 日光滝尾神社

関東のパワースポットに、 日光の女峰山 があります。そこの滝尾神社にこんな話がありました。

本殿近くに 「縁結びの笹」 があり、「男女がここに笹を結ぶと結婚できる」という言い伝えがあるのですが、ふしぎなことに「ここに笹を結ぶな」という看板が立てられていたというのです。

この神社の御祭神は田心姫命という女神なのですが、 従来は、女神が祀られいるところに世俗の女性が入ることは禁忌です。 そういうところは、中世までは、女人禁制になっていたところが多いのです。ましてカップルとは……ありえない話です。

更に、この神社には「無念橋」という橋があり 「 そこをわたると俗世との縁が切れる」 といわれています。俗世と縁が切れたら、尼になるか巫女になるか(本来どちらも一生独身です) 世俗の幸せとは距離をおかなくてはならないので、「縁結び」とは矛盾します。

そう、ここは本来、カップルできたり、恋愛成就を祈るところではなく、むしろ真逆の所なのです。

 

あちこちにある商売繁盛、縁結びのパワースポット

神様

いったい、何でこんなことになっているのでしょうか?

一般人がお参りしたくなるような理由を掲げないと、参拝客が来ないからかもしれません。実際、 観光誘致のために、本来の伝承が捻じ曲げられたり、新しく捏造されたりすることがあるようです。確かに、恋愛と金運は、誰でもがお願いしたくなるマストアイテムですよね。これが日本中に、商売繁盛や縁結びのパワスポが増殖する理由なのかもしれません。

貴船神社の御祭神の1柱も磐長姫という女神です。この女神は「醜く嫁の貰い手がなかったので、美しい妹姫にくっついて嫁に行ったが、この姫だけ実家にかえされてしまった」つまり 結婚を拒否されたという伝承の持ち主なのです。

夫婦円満で幸せだった方にあやかりたいのならわかりますが……お話は真逆なのです。むしろ呪詛神と考えたほうが理に適っています。 呪詛神は恨みや怒りが強いほど、強力なのです。

日光と言い、貴船と言い、なんで、こんな真逆になってしまっているのでしょうか?

 

—— 続く ——

 

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(トップ画像・貴船神社/画像提供ウィキペディア)