最近流行の〜Mason jar salad〜これからの時期は要注意!?

日本は高温多湿であり、これからますます食中毒が起きやすい時期になっていきます。キッチンを清潔にしていないと、調理中に雑菌が入りこむ可能性も非常に高くなるのです

「メイソンジャー・サラダ」というものをご存じでしょうか?

「メイソンジャー(Mason jar) 」とは、アメリカの「ball Corporation」という会社が販売しているガラス製の容器であり、煮沸消毒ができることから、食品の保存用によく使われているものです。

このメイソンジャーに、野菜をつめたのが「メイソンジャー・サラダ」となります。
作り方はとても簡単で、煮沸消毒したメイソンジャーの底にお好みのドレッシングを入れて、「固めの野菜→柔らかい野菜→葉物」の順番で入れて、最後にふたをすれば完成!

ガラス容器なので、地層のようになった野菜が美しく見えて、持ち運びにも便利で、冷蔵庫に入れておけば5日間は保存できるとして、人気となりました。

出典:aliinthevalley.com

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月曜日につくっておけば、週末まで毎日野菜を食べられるだけでなく、中に入れるものを工夫することで、飽きずに手軽に野菜の栄養がとれると、特に女性に大人気の「メイソンジャー・サラダ」ですが、これからの季節は注意が必要です。

理論上は長期保存が可能なのですが、そのためには、いくつかの要素をしっかりと満たす必要があります。

それは「瓶を蓋までしっかりと煮沸する」「手をしっかりと洗い、なおかつキッチンを清潔にしておく」「野菜の水をしっかりと切る」「野菜以外を入れる場合は、しっかりと加熱する」といったもの。

メイソンジャーは保存容器として作られていますので、蓋も含めてしっかりと煮沸消毒をすることが出来ますが、似たようなガラス瓶で代用したりすると、蓋の煮沸消毒を忘れがちです。

しかし、蓋はもっともよく手で触れる部分なので、ここを煮沸していないと、すぐに菌が繁殖してしまうのです。

手洗いも同じで、日本は高温多湿であり、これからますます食中毒が起きやすい時期になっていきます。
つまり、手についている雑菌はもちろんですが、キッチンを清潔にしていないと、調理中に雑菌が入りこむ可能性も非常に高くなるのです。

野菜の水をしっかり切るというのはもちろんですが、容器も煮沸後にはしっかりと乾燥させる必要があります。
このとき、ふきんやタオルなどで拭くと、そこからも雑菌がつく可能性がありますので、拭くのではなく、清潔なふきんの上において自然乾燥させる必要があります。

また、煮沸に関しても、ぐらぐらとお湯が沸き立つ100℃の状態で30秒以上行わないと、意味がないといわれています。
これは実は結構重要で、90℃の場合だと、なんと5分以上も煮沸しないといけないのだそうです。

オシャレで手軽にサラダがとれるはずのメイソンジャー・サラダですが、食中毒に注意すると、なかなか手間がかかるものになってしまうことがわかったと思います。

これから、どんどんと食中毒が起きやすい季節となりますので、もし、作りたいという方は、上記のような内容をしっかりと守るのはもちろん、5日間保存するよりもなるべく早めに食べきることをオススメします。

Risk of “Mason jar salad”.
Introducing the way to avoid food poisoning.