令和2年7月メッセージ — 不透明な未来に寒さを覚えつつ、あなたは魂の友人と助け合う希望の夏を迎える

7月

社会情勢を占ったタロットカードで出たのは『15番悪魔(逆位置)』『カップのナイト(正位置)』『ペンタクルスのキング(正位置)』。アドヴァイスカードは『20番審判(正位置)。
先月は皆が緊張を強いられ、世界的にも様々な対立、紛争が目立った一ヶ月となりましたが、7月は、今コロナウイルスパンデミックが起きる以前の状態に一時的に戻り、世間の雰囲気は少し明るくなる暗示が出ています。また、皆が堅実な生活を志向し、保守的になる傾向がみられるようです(本稿を執筆中の6月末は東京都知事選挙の最中ですが、現職の小池百合子候補が、左翼系の山本太郎候補、宇都宮健児候補の票を合計しても遥かに及ばない大量得票で圧倒するでしょう)。15番悪魔のカードは芸能界、水商売を表すカードですが、ここで逆位置が出ていますので、演劇、音楽など芸能関係、また居酒屋やキャバクラなど夜の商売は、客が戻らず窮地に陥る場面が出てくるかもしれません。

また、アドヴァイスカードの20番審判(正位置)は、和解や婚約の暗示です。
今年は、“2020”年。審判を表す数字が、2つも重なっている年です。ルノルマンカードの項でも述べましたが、現在の自分の波動に呼応して残った、ソウルメイトとも言うべき大変ご縁の深い相手との出逢い、交際が、新しい形での結婚(事実婚や同性間のパートナーシップなど)を促進するようです。
コロナという未曽有の病禍は、人間にとって本当に大切なものを浮かび上がらせました。その副産物としての“人間関係の正常化”が、真実の愛の成就へと繋がってゆきそうです。

7月

 

山羊座の半影月食~2度目の蟹座新月以降に屹立する世界……削ぎ落した人間関係の中で残った真実の仲間と、新しい生活を始める月に

西洋占星術の観点で言えば、7月に入った時点で土星、木星、冥王星、海王星、水星の5惑星が逆行しています。蟹座に滞在中の水星は7/12まで逆行していますが、家族的な愛情や家族を求める心が強まるので、過去にご縁のあった異性から連絡が来るかもしれません。
社会的制裁、不正の露見を表す土星は、7/2には山羊座に戻ります。先月は人気お笑い芸人のハレンチ不倫や前法相夫妻の逮捕、産経・FNN世論調査の捏造の発覚などがありましたが、9月末までこのような流れは続いてゆくでしょう。先月28日には、男性的なエネルギーや行動力を表す火星が、ホーム・牡羊座に帰還しました。タロットリーディングの項でも触れた通り、個人も世間も、かなりエネルギッシュで快活な雰囲気となるでしょう。モヤモヤしていたこと、進展しなかったものが、具体的に動き始めるようです。

5日13時44分には、山羊座で満月(半影月食)を迎えます。今年後半、急激に変革を強めてゆく社会構造に呼応して、働き方、収入を得る術のスタイルを変えてゆく契機となりそうです。13日8時29分の牡羊座での下弦の月を経て、21日2時33分には、蟹座での2度目新月。テーマは、“魂の家族と一緒に仕事を始める”。twitterやTikTokなど、SNSを通じて知り合った友人と、趣味を発展させた個人事業のlaunch、或いは会社設立といった流れが出てくる暗示です。その仲間内の異性から、恋愛や結婚に発展する動きも出てくるでしょう。

アフターコロナ後の世界は、対面ではなく、リモートをベースにした在宅事業が主流となってゆきます。

顔と顔を突き合わせなくなった世界でも、最も大切なものは、人間同士の“絆”です。

疑うことのない強い絆で結ばれた環境で、あなたは生命の躍動を、確かにする夏を迎えるでしょう。

忘れられない、令和2年の文月となりそうです。

今月は、19世紀フランスの政治家、アレクシス・ド・トクヴィル(1805〜59)が、友人へ宛てた手紙の一節を紹介しましょう。

“人生には、足を止めて休んでいる時間などありません。

他人からの援助と自らのいっそうの精進は共に欠かせないものです。

それは、若い頃は言うまでもなく成長した人間にもあてはまるのです。

人間は、極寒の地を目指して休まず歩む旅人に似ています。

目的地に近づけば近づくほど、旅人は足を速めなければなりません。

そこでは、寒さこそ旅人の精神にとって最大の病魔となります。

この恐るべき敵から身を守るには、精神を活発に働かせておくと同時に、

常に友人と接触を保つことが必要になるのです”

2020年、あなたの人生を激変させる、下半期が始まります。

読者の皆様に於かれては、不透明な未来を前に、心に寒さと震えを覚える時があっても、心から信頼し合える友人との助け合いの中で、希望に満ちた7月を送られますよう、祈念しております。

 

(了)

 

姓名学者・八田運命総合鑑定所主宰/八田靖彦

 

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