令和元年10月メッセージ — 愛の雷鳴の轟きの下、凛とした樹木は懐かしい夢と再会する

10月

9月末の天秤座新月を受けての大きな変動 — 三碧木星10月は、自立した者同士がその強靭な愛を確認するとき

2019年も早、最後の3ヶ月となりました。

秋の色も日々深まり、そろそろ来年に向けての、具体的な計画の準備に入られた方も多いのではないでしょうか。
9月の天体の動きを振り返ってみると、14日に魚座での満月(ハーベストムーン)があり、18日には土星が順行。そして30日には、天秤座で新月となりました。過去の古傷への後悔やトラウマからの解放が促進され、経済的安定を含めた生活の激変など、まさに人生の大浄化、すべての忌まわしい過去を洗い流し新しい生活を始めるためのデトックスの期間であったと言えましょう。

寒露を迎える10月8日、月運が四緑木星から三碧木星に移ります。
三碧には“新芽、発芽、雷雨、雷鳴、爆発、噴火、顕現”といった象意があります。“木”と“雷”の星ですので、今月は、恋愛面、人間関係面で、まさに雷鳴のような出来事や、今まで頑張ってきた成果が出る暗示です。先月30日の天秤座での新月辺りで、意中の相手とのパートナーシップが強まったり、実際に交際がスタートした方も多いかと思います。この10月は、更にその動きが促進されそうです。
10月の月運の干支は“甲戌”。
秋から冬へと変わる境目を生き抜く、凛とした樹木のイメージです。
自分がこれまで歩んできた人生を振り返り、そこの反省や修正を加えるべき点があれば、三碧の象意である“雷鳴”とも重なって、まさに何か劇的な出来事が起きる気配です。
自分を取り巻く何かが、大きく変わってゆくのを体感する一ヶ月となるでしょう。

10月

 

ルノルマンカードによる月間リーディング — “ハート”“月”“鳥”の3枚が暗示する10月の未来は

9月末に、10月の月間リーディングをルノルマンカード3枚引きで占いました。
出たのは『ハート』『月』『鳥』のカード。
ハートのカードの象意は、愛情、情熱、恋心、ときめき。
月のカードは、直感、予感、深層心理、ロマンスの暗示。
そして鳥のカードはコミュニケーション、おしゃべり、SNSを表します。
今月は、心に長く思いを寄せていた人、ずっと気になっていた存在と、インターネットを通して深く交流したり、一気に愛情が燃え上がったりすることがあるでしょう。三碧木星の暗示である“雷鳴、顕現”の暗示とも重なるように、それはまさに雷鳴が如く突然、思いがけない形で実現するようです。

10月 3日には、冥王星が順行に転じます。
これまでの自分を苦しめてきたトラウマからの解放がなされ、これから魂の再会が予定されている運命で繋がった強い縁の人々と、新しい関係を構築してゆく流れが強まります。6日1時47分の山羊座での上弦の月を経て、9日には金星が蠍座入り。14日6時8分には牡羊座で満月。ライフワークとも言うべき天職での使命を見つけたり、才能を発揮する基盤ができそうです。21日21時39分の蟹座での下弦の月、24日の太陽の蠍座入りを経て、28日の12時38分に、蠍座で新月を迎えます。ここでは、お互いの傷を舐め合うような依存心ではなく、個々に自立した強靭な魂同士が強く惹かれ合い、真の意味で支え合ってゆくような、深い愛情で結ばれたカップルが、この地上に多く登場しそうです。

10月

 

世阿弥が説いた『無心の咸』の精神が教えてくれるもの — 体で動かずとも、心で密に共振し合う10月に

先月は、阿佐ヶ谷神明宮の秋の例祭に足を運びました。
大変多くの参拝客で賑わう中、境内中央の能楽殿では奉納能が上演され、その優雅な振る舞いに、しばし陶然となりました。
私は大学生時分、白洲正子の随筆を読み、能の世界に興味を持ちました(余談ですが、白洲次郎・正子夫妻の墓所は、私の故郷である兵庫県三田市に在ります)。社会に出てからも、ある出版社から日本の歴史についての編纂の手伝いを依頼されたことがあり、室町時代の項の執筆を担当したことがありました。
その際も、観阿弥・世阿弥父子について調べるなど、能にはずっと関心を持ちつつ、現在に至っています。

世阿弥といえば、主著『花鏡』の中にある“初心忘るべからず”があまりにも有名ですが、彼が目指した境地に『無心の咸』というものがあります。

能を演じるときは、心を十分に動かして身を七分に動かせ。
心がそのものになりきり、実際に観客の目前に現われる手足の動きは少なくせよ。
しかも、その心さえも観客に悟られるほどに意識してはならない。
常に心を鍛錬して、至上の境地に達することができるよう精進せよ……

芸事だけでなく、我々の生き方にも通じる一言です。

私たち人間には、この三次元で“愛別離苦”という、修行が設定されています。

愛する人と両思いになれない、会えない、離れなければならないという苦しみ。

それは意中の相手から、自分の愛を返してもらえないという“煩悩”ゆえの苦しみですが、心を鍛えて人間性を磨くと、いつしか、相手の幸せだけを願う、“無償の愛”の境地に達します。

余分な感情の贅肉を取ってきたら、本当に伝えたい心だけが残るようになる—。
私たち人間は、どうしても愛の結論を急ぐために多くの言葉や行動を尽くしますが、急がずに落ち着いて、心にしっかりと羅針盤を持ってゆったり歩けばいい。それぞれの“至上の境地”は、与えられた時間に感謝し、信念を持って情熱を燃やしたあとに待っていると思うのです。

“無心の咸”を境地に達した時、運命の相手は突然に、そして当たり前のように、あなたの前に登場するでしょう。
この10月が、皆さんにとって、たとえ体で動かずとも、意中のお相手と心で密に共振し合う時間となることを、祈念しています。

 

(了)

姓名学者・八田運命総合鑑定所主宰/八田靖彦

 

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