【天秤座編2】モッくまくんのはれんちギリシャ神話分析 ~闇と光のバランサー~

天秤座

こんにちは!
占星術家の木星です♪
前回の【天秤座編1】では、

天秤座って『人からどう見えるか』ばかりが
大事に見える。自分はあるの?

合わせ上手なだけに、本音が見えない

そんなお問い合わせをいただきました。
でもね。
天秤座さんは獅子座を通過したバランサー。
「やりたいこと」があってこそ、
本領を発揮する。
そこがすごーくポイントなんです。

では、さっそく
天秤座神話からおさらいし
分析に入っていきましょうー。

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正義の女神アストライア

【黄金の時代】
世界がゼウスの父、クロノスに治められて
いたころは、「黄金の時代」と呼ばれ
生き物たちは老いを知らず
憂いも苦労もなく、
すべて満たされていました。

【銀の時代】
ところが大地の女神デーメーテールの
嘆きによって、冬が生まれ……。
「銀の時代」へと突入します。
人々は汗水たらして労働し、
やがて互いの物を横取りしようと
争いが生まれました。

それまで人間とともに
地上で暮らしてきた神々は
次第に嫌気がさし……
一人またひとりと天へと
還って行きました。

けれど人々は決して殺人だけは
犯さなかったため、
正義の女神アストライアと
その妹、慈悲の女神アイドスは
地上に残って人々を導きました。

争った二人の人間をはかりに
乗せると、正しき者の乗った
皿は上がり、悪しき者の乗った皿は
下がったと言います。

天秤座

【ブロンズの時代】
けれど青銅(ブロンズ)の時代へ入ると
人々は次第に親兄弟でも憎み合い、
互いに殺しうようになっていきます。

【英雄の時代】
つづく英雄の時代では、神々を敬う
者達があらわれ、いくぶん世の中は
マシになったが……。

【鉄の時代】
鉄の時代に突入すると、
人々はさらに堕落し
武器を持って集団で争う
戦争が生まれました。

ついにアストライアは
人間を見限り、
天上へ還ってしまったと言います。

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天秤座

モッくま
「さて。
天秤座さんの『個性不在ギワク』について。
木星さんの見解を聞かせてください」

木星
「個性不在ギワク……。
まあいいわw

まずね? 獅子座、乙女座から
続いた神話の、テーマの
引継ぎってものがあるのよ」

モッくま
「ほう。引継ぎですか」

木星
「獅子座で英雄がにぎった
『母の毒』は、乙女座で『水仙』に
変わった。

つまり自身の闇を
自分で扱えるくらい、
見つめまくったってこと」

モッくま
「ハイ。そんな話でしたね」

木星
「で、その後。
闇を見つめたわたし達は、
天秤座でどうなるか。

『闇』と一対である『光』もまた
同等に見極められるバランスを
手に入れるのよ」

モッくま
「それが、悪しき者と正しき者を、
天秤に乗せて測ったと言う
あのシーンの意味ですか?」

木星
「そう。だからこそ、
正義の女神アストライアの傍には
慈悲の女神アイドスが寄りそう」

モッくま
「と、言いますと?」

木星
「天秤座の役割は、内側の正邪を
見極め『罰する』ことじゃない。
ただ、『正しく見る』ことなの。

乙女座ではまだ、
自分の闇をつぶさに観察した結果
そこにジャッジを加えてしまう。
闇を消そうとしてしまう。

自分の中の野心を隠し、
『ザクロは、うっかり食べただけ』
と言いはるコレーのように」

モッくま
「なるほど……。
自分の闇を、無かったことにする
とは

闇 = あってはならない

と定義してるも同じですよね」

木星
「天秤座では、自分の闇と光の
バランスを知り。
仮にどれほど闇が濃くても、
慈悲の女神アイドスの存在によって
あるがままを受け入れる。

『客観性』と言う静かな武器
によってね」