第67回★英国の自然が育むチーズたち
牧草地が広がるイギリスは酪農国とも呼ばれ、ミルク、バター、チーズなどの乳製品が豊富です。
なかでもチーズはスーパーマーケットでもさまさまなタイプが手頃な価格で並び、なんと700品種以上ものチーズが英国で生産されているのだとか。
そこで今回は英国の豊かな自然に育まれて生まれたチーズをチェックしてみたいと思います。
まずは世界三大ブルーチーズの一つとして有名な「スティルトン・チーズ(Stilton cheese)」。
美しく枝分かれしたような青カビの模様と、クセになる深く芳醇な香り、そしてコクのある濃厚な味わいが特徴的なチーズです。
イギリスのダービシャー地方、レスタシャー地方、ノッティンガムシャー地方で作られ、クリスマスを祝うチーズとしても親しまれています。
次は口あたりの良いマイルドな味わいが特徴的な「チェダー・チーズ(Chedder cheese)」。サンドイッチに挟んだり、サラダ、ハンバーガー、パスタ、ピザとも相性が良いセミハードタイプのチーズです。
イギリスで12世紀頃から作られたと言われていますが、現在はアメリカはじめ世界で最も生産量を誇るチーズなのだとか。
最後はイングランドの北部にあるヨークシャー地方で生まれた「ウェンズリーデール・チーズ(Wensleydale cheese)」。
このチーズは渡英したフランスの修道士たちが作ったのが始まりと言われ、しっとりとした口当たりで、フレッシュながらもコクのあるチーズです。
そのままでも美味しくいただけますが、ラズベリーやアプリコットなどのドライフルーツ入りのものも人気があります。
その日の気分に合わせて楽しめるほど多彩な魅力を持つ英国のチーズ。
英国各地のこだわりのチーズで食卓を彩ってみませんか?
イギリスの伝統的な焼き菓子スコーンにエクストラ・マチュア・チェダーチーズが入った「チーズ・スコーン」。甘くないタイプのスコーンはセイボリー・スコーン(Savory Scone)と呼ばれています。
サクサクの食感と香ばしいチェダーチーズの香りと味わいについ手が伸びてしまう「チーズ・ストロー(Cheese Straws)」。
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