こんにちは。山伏ヒーラーの大智(だいち)です。
僕は、仙台でヒーリングサロンを営む傍ら、山形県・出羽三山神社に属する羽黒山伏の先達として、毎年、山籠もりの荒行を続けています。
羽黒山伏は、里の人々を代表し、山の神々に身を捧げて修行をすることで、
天下泰平を祈り、人々の心願成就を祈念する役割を担っています。
修行の詳しい内容については、1400年続く「他言無用の掟」があるためお伝えすることが出来ませんが、今回の後編では、僕が毎年の修行を通じて、山の神々からいただいている恩恵についてご紹介したいと思います。
山伏と言っても修行の目的は人それぞれなので、これはあくまで僕ならではの見解です。
同じ修行であっても、どんな心で修行するかによって、得るものは全く変わると思って下さい。
昨今は、「俗を離れた環境で自分を見つめたい」と言う方のニーズが高まっており、若いうちから、修行にご興味を持つ人も増えています。
出羽三山神社の山伏修行は、志と体力があり、神社の許可を得られれば、職業に関係なく参加が可能です。
最も正式な「秋の峰」は男性のみですが、現在は、女性向けの神子修行も行われています。
僕が修行を通じて感じていることが、山伏修行にご興味がある方の、ご参考になればと思います。
■ マインドが浄化し、魂が解放される
私たちには肉体がある以上、日常生活の中で生存本能やマインドから自由になるのは容易なことではありません。
ところが、山のご神域で、自分を追い込み研ぎ澄まして行くと、ふとした瞬間可能になるのです。
それはまるで、翼が生えたような感覚かもしれません。
ただしそのためには、一旦己のエゴや弱さと向き合う必要があります。
それを目の当たりにするのは、人間ですから辛いものがありますが……。
しかし、真摯にそこを乗り越えれば、マインドが浄化し、魂が解放され、己の自由な境地へと導かれて行きます。
そのお陰で僕は、ヒーリングパワーが圧倒的に拡大したと思います。
ヒーラーとして、クライアントにより幸せな結果を出し続けることが出来るようになりました。
■ 感謝の心と謙虚さを学べる
行中、衣食住の欲求を削ぎ落し、極めてシンプルになって行くと、最後に残るのは「自分は生かされている」という感謝です。
その心のまま、大自然の中で神々と向き合った時、魂の底から「有難い」という気持ちが溢れて来ます。
それは己の慢心を恥じ、ただただ謙虚になれる瞬間です。
神々と向き合うとは、本来こういうことなのだと感じさせられます。
■ 素直さを学べる
山伏は、常に「受けたもう」という言葉を使います。
それは、「すべてをありのまま受け入れる」という意味なのです。
その境地を叶えるには、自らのこだわりや囚われ、自我を手放さなければなりませんが、それが修行の大事な要となります。
修験道はある意味、「素直さ」を学ぶ修行なのかもしれません。
お陰で僕は、日常生活においても器が広がり、目の前のプライドに振り回されることがなくなりました。これは現代人にとって、男女ともに必要なことではないでしょうか。
——その2に続く——
山伏ヒーラーのサロン(仙台)
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