グリーフ ~ ミディアムの視点からスピリチュアルに死別と向き合うこと

故人に対して抱く思い

ミディアムシップ(故人との通信)を行っていると、亡くなった人に対して人がどのような思いを抱いているかは本当に様々であると感じます。

一番の思いは後悔でしょうか。
「もっとこうしていたら……」「もっとこうすることが出来ていたら」という思いは、ある程度満足のいく看取りが出来たと感じる方でも抱く思いのようです。

なかには怒りを抱えている人もいます。
故人の生前の言動に苦しめられた、故人の死によって家族間のバランスが崩れ負担が増えたなどして、複雑な怒りを抱いてしまうこともあるようです。

 

死別による苦しみの癒しは外部からもたらされるものではない

そして遺された人が最も苦しむ死は自死による死別であり、あらゆる死のなかで最悪の体験は我が子の死であると言われます。

死別の苦しみから様々なセラピー、カウンセリングを受けられる方もいると思いますし、サポートグループに助けを求める、ミディアムシップを受ける方もいるかも知れません。

しかし死別の苦しみに対する答えや癒しは外部に探してみつかるものではなく(個々人で支えになった方法があったとしても)、あくまで遺された人の内面ですすんでいくものです。

私はミディアムシップの場で、「死別の苦しみを癒すことはできない」ことを承知のうえで、どのように寄り添うことができるか、どのように言葉をかけることができるのか、考えずにはいられません。

グリーフ

 

スピリチュアルな視点、ミディアムの視点から私が思うこと

私が出来ることは、たとえ反発されてもスピリチュアルな視点、ミディアムの視点から言葉をかけることであると思います。

私達の魂は約900回の転生を繰り返すと言われています。
そして今生出会う人の多くは、既に何らかの形で過去世で出会っている人が多いと言われます。

なかでも「家族」という繋がりで出会う人とは魂の結びつきが強く、家族という小さなグループのなかで役割を変えながら(自分の子供が過去世では親だったりする)、何度も何度も転生を繰り返し、出会い、魂の成長をしていくのです。

いま仲の良い家族はたまたまそうなったのではなく、過去世で様々な課題を乗り越えてきた家族(グループ)なのです。

 

後悔はいらない、幸せな記憶を胸にしまって

死という形で肉体は無くなっても魂は不滅であり、天国で生きています。
そしてどんな不慮の死や不遇な死、不遇な人生、自死であったとしても、魂は自分の死、自分の人生を天国で受容していかれます。そのようなサポート、巨大な癒しが天国という場にはあるとしか思えません。

だから、亡くなった人に対して「もっと自分がこうしていれば……」と後悔しなくともよいのです。後悔は、天国にいる人が最も天国から「気にしなくて良いよ」と声をかけたい思いであると思います。

後悔や悲しみを抱えて生きるより、故人との楽しい思い出、そして元気で幸せそうだった故人の姿を記憶にとどめ、あなたが地上で前向きに生きていくことを天国にいる人は願っています。

グリーフ

 

天国のあの人にかける言葉

天国と地上で、魂は驚くほど呼応しています。
あなたの声、あなたの変化は天国にいる人に確実に届いています。

天国にいる大好きなあの人には、心のなかでこのように語りかけてみてはどうでしょうか。

「あなたがいなくなって、とても寂しい。もう一度会いたい。だけど、このお別れには何か意味があったのだと思います。私は地上で前を向いて生きようと思います。どうか、私を見守ってください。こんな素敵な出会いを私の人生にもたらしてくれたあなたに感謝します。そして次の人生で出会う時は、もっと長く一緒にいられる二人になろうね」

そして相手が家族であり、複雑な思いを抱えている場合は、

「もしまた今度家族として生まれ変わるなら、その時は互いを思いやれる、仲のいい家族になろうね」
と、あなたから語りかけてみてはいかがでしょうか。

 

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