心と身体はもっと自由になる~誰も教えてくれなかった身体のホント~背筋を伸ばしてはいけない!

姿勢を見直そう!(その1)☆あなたは、「正しい姿勢」「良い姿勢」にしないといけないと 洗脳されている? 背骨をしなやかに保って、「ニュートラル」「自然体」を目指しましょう!

子供のころから、「姿勢を正しく!」「背筋を伸ばせ!」と、誰しも言われて育ってきたのではないでしょうか。
私が子供の頃は、学校で猫背の子供は、背中に長い棒や物差しを入れられて、矯正されたりすることもありました。

表面的な見た目を整えるために、壁に背中を押しつけられた方も少なくないでしょう。

少し緊張した状態を、「良いこと」として、私たちは長年教えられてきました。
良い姿勢にしようとして私たちは、首や背中を筋肉で上下に引っ張って緊張させ、腕や肩を後ろに引っ張って胸を張り、力で身体の位置を固定させようとします。
本来やるべき次の動きを全て、わざわざ自分でやりづらくしているのです。

ちょっと緊張感のある姿勢は、確かに見た目はピリッとして、かっこよく見えますね。
こんなに頑張ってますよ~っと言う人に対してのアピールぐらいにはなるかもしれません。
しかしそれ以外には、百害あって一利なしです。
そもそも背骨にはゆるやかなS字のカーブがあります。

背筋をまっすぐにして固めてしまう事で、本来の機能通りに身体を使う事が出来なくなってしまいます。
それは、血流や神経の流れを悪くし、肩、首、背中、腰のコリを引き起こし、様々な病気の原因にもなりかねません。

 

■姿勢は常に変化する

動物は、「動くもの」と書きます。
人間も動物ですよね。
そもそも、人間は動く様に出来ています。
動きの中で、常にバランスが取れていて、目的に合ったポジションであるのなら、すべて良い姿勢と言えるのではないでしょうか。
目的と状況によって、人はどんどん動きますし、姿勢は変化するのです。

もちろん基本になる姿勢はあります。
「自然体」もしくは「ニュートラル」と呼ばれたりしている状態です。
「自然体」とは、次に何にでも対応できる、即座に動けると言うことです。
緊張している訳ではなく、かといってゆるみ過ぎている訳でもありません。

私たちは、本来のニュートラルな状態よりも、かなり過緊張状態にならされて来てしまっているのです。

 

■「自然体」を体感してみましょう

では、「自然体」「ニュートラル」は、どういう状態なのでしょうか。
自然体を見つける練習をしてみましょう。

イメージしてください。
貴方は、海の中にいます。
波に揺れている大きなワカメになったつもりになってください。
両足でバランス良く立っています。

1.ゆったりと波に揺られたワカメのように、水の中で背骨をゆらゆら左右に揺らします。
「ゆら~、ゆら~」っと声を出しながら、揺れてみましょう。
2.次に、前後に波打つように揺れてみましょう。
3右足を半歩前に置いて、.右斜め前から左斜め後ろに、波に揺られてください。
4.左足を半歩前に置いて、左斜め前から右斜め後ろに、波に揺られてください。
5. 1に戻して、もう一度左右に揺れます。
6.大きくゆったりとしていた海の波が、少しずつ小さく静まっていきます。
ワカメのように柔らかな背骨の揺れが、少しずつ小さくなっていきます。
波がすっと止まって、背骨の揺れが静かに収束します。

「自然体」の状態をなんとなくでも感じていただけたでしょうか。
背骨はカチカチに固まってはいませんが、バランスして静かにそこに安定しているだけです。
動こうと思えばいくらでも動けるのですが、たまたま静止していると言った感じです。
次に何かしたいと思う動きが、予備動作なしに無理なくパッと行う事が出来るポジションです。

 

■「似て非なる身体の使い方」があることを知ろう

自分が「良い姿勢」と思っていた「体感」と、かなり違うと思いませんか?
はた目には、ただ立っているだけですから、外から見てもほとんど違いは判りません。(見る人が見ればすぐわかるのですが。)
運動能力の高い人と、そうでない人。
肩こりのある人とない人。
身体を痛める人と痛めない人の違いは、こういった「似て非なる身体の使い方」から来ているのです。

背骨は本来、しなやかに柔らかく動くように出来ています。
きちんとした姿勢を保たないといけないような場面でも、身体を固めて姿勢を保つのではなく、自由に動く物が、動きがたまたま収束して、バランスして静かに安定しているのだと感じて立つようにしてみて下さい。
姿勢に対する意識を切り替え、身体の内側の「イメージ」を変えるだけで、かなりの不調を改善することが出来ますよ。

誰も教えてくれなかった、からだのホント。役立つ情報をお伝えしていきます。
これからも、どうぞよろしくお願いします。

 

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