3/21 は春分の日
まもなく春分の日がやってきます。
春分の日は法律で「自然を称え、将来のために努力する日」と法律で定められているのはご存知ですか?
これから何か新しいことをはじめる方は、今から「木」を育てていくと、夏には大きく葉がしげっているかもしれませんね!
春分の日は、太陽が春分点(天球上の赤道を太陽が南から北へ横切る瞬間の交点)にくるため、昼と夜の長さが同じになります。
長い冬を乗り越え、冬眠していた動物たちが動き始める時期。もちろん人間も新しい季節に胸をはずませている季節ですね。
昔の人はこの日を春の訪れを祝う日としていました。そして、祖先に感謝をするお祭りを行い、この風習は農村部で長く続いてきました。
また春分の日(3月20日頃)と秋分の日(9月23日頃)を中日〔ちゅうにち〕として前後3日間の7日間のことを「彼岸」といいます。
もともとは仏教の中道の教えにちなんで行わるという言い伝えがあります。中道とはお釈迦様が悟りを得るまでの修行を語源とし、苦行(くぎょう)と快楽、両極端の一方に偏らないやり方といった意味があります。
そこから転じて、昼と夜が同じ長さの日に彼岸会(ひがんえ)を行うようになったといわれているのです。
お彼岸に食べるぼた餅とおはぎの違いは?
この時期にはご先祖様を供養し、ぼた餅やおはぎなどを仏壇に供えます。
「ぼた餅」や「おはぎ」はもち米と小豆から作られます。
この小豆の赤い色はおめでたい色として信じられていたので、神様にお供えするものを自分たちも食べ、「神仏の力を自分たちの身体の中にも取り込みたい」という願いも含まれているといいます。
また食べる時期によって、それぞれの季節の花から名前がつけられています。
一般的に「ぼた餅(牡丹餅)」はこしあんを使用し、「おはぎ(お萩)」にはつぶあんを使うといわれているようです。
なぜ、ぼた餅にはこしあんが使われて、おはぎにはつぶあんが使われるのでしょうか?
あずきの粒をその季節に咲く見立てたという諸説もありますが、小豆の収穫時期が影響しているという人もいます。
秋のお彼岸は小豆の収穫期のため、とれたての柔らかい小豆をあんにすることができます。
それを皮ごとつぶし、つぶあんにします。
一方、春のお彼岸は冬を越した小豆で皮は固くなっており、そのままでは食感が悪くなります。
そこで皮を取り除いたこしあんにします。
それでもち米をつぶしたものを包んでいくのですが、ここでも地域や家庭によっていろいろと違いがあります。また今では、簡単にスーパーで買うことができます。
しかし今年は家庭でぼた餅を作ってみてください。
そしてできあがったぼた餅をいただきながら、季節の移り変わりや自分がいまここにいることを感じ取ったり、ご先祖様への感謝の気持ちを深めてみましょう。