花粉シーズン到来!~ツライ症状を和らげる色彩と香りのメソッド~(3)

花粉はストレスでも悪化する!?

3月になり数日が経ちました。日中はとても暖かくなりましたね。分厚い上着が不要になり、ポカポカした陽気の中、「春」を感じられるようになりました。風が強くて部屋の中にいても轟音(ごうおん)が聞こえてくるのが印象的な感じですね。外に出るのがなんだかイヤだなと思うこともしばしばありませんか。ホコリや花粉がビュンビュン飛び交っているような、なんだか怖い感じがしますものね。

そんなわけで前回、春のちょっぴり厄介者・花粉症について、2回にわたりお話してきましたが、今回も引き続き花粉のお話です。今回は花粉症によるストレスについてお話します。あまりご存じない方も多いと思うのですが、実は花粉症ってストレスを溜め込むことで悪化してしまうそうなのです。意外な気がしますよね。

花粉症というのは、人間の身体を守ってくれるシステム、いわゆる免疫系というものが、花粉にたいして過剰に反応を起こしてしまった状態のことを言います。

たとえば、会社にいるガードマンがコソドロを捕まえるのに、本来なら、そんなに強烈な武器を持っていなくても大丈夫そうなのに、爆弾を使って対応してしまった…というようなイメージをするとわかりやすいと思います。実際は、コソドロを捕まえるのに爆弾なんて使ったら逆に逮捕されてしまうので絶対にダメなのですけどね。でも、そのくらいムチャぶりしているのだなって思ってください。

花粉に対して過剰に反応してしまった免疫系は、たくさんの抗体(さっきの例で言うなら大げさな爆弾)を作り出します。その抗体(爆弾)が、細胞(会社の壁など)を刺激し、花粉症の症状の元になる物質(必要以上に大きな異常警報)を作り出します。これらの影響によって、身体に反応が起こり、悲しくも無いのに涙が止まらなくなったり、鼻水が止まらなくなったり、噂をされたわけでもないのにくしゃみが出たり、ゲホゲホ咳が出たり、目がかゆくなったりします。

花粉症を引き起こす免疫系というシステムは、ストレスによってその働きが変わってきます。花粉症に限った事ではないのですが、ストレスを受けると免疫力は弱くなり、ちょっとした刺激に対しても過剰に反応せざるを得なくなります。

ストレスによって刺激に対する耐性がなくなってしまうのです。花粉症の話に戻すと、ストレスによって耐性がなくなった免疫系は微量の花粉に対しても過剰に反応してしまうのです。これが、ストレスの与える花粉症の影響です。花粉症を悪化させないためにも、うまくストレスを解消したいですね。

今回も前回に引き続き、花粉の季節を乗り切る色彩と香りのメソッド(パート3)をお伝えします。花粉症ケア、花粉症の大敵・ストレスケアに活用してくださいね。

花粉の大敵・ストレスを緩和する「茶色」のパワー

今回は『茶色』です。そして茶色をイメージできるアロマ『フランキンセンス』をご紹介します。ちなみに色の厳密な区分があるわけではないので覚え方として捉えて下さいね。

オススメカラー:茶色
茶色は大地や樹木といった「自然」を感じられる色です。自然の温もりを感じられる茶色は、見ている人の心と身体を穏やかにしてくれます。安眠効果も得られる色でもあります。オレンジ色と組み合わせるとよりポジティブなパワーを得られます。茶色を淡くしたベージュもオススメです。

オススメアロマ:フランキンセンス(樹木系)
日本では乳香と呼ばれ、古くから祭壇や寺院で大切に使われてきました。

イエス・キリストが誕生したときに、東方の三博士が黄金、ミルラ(没薬)と共にフランキンセンスを贈り物として捧げたそうで、当時は黄金と同等の価値を持つほど貴重なものだったそうです。フランキンセンスはウッディーな香りの中に、ほんのりとレモンを思わせる爽やかな香りがします。ストレスを和らげ、心を明るくしてくれる効果があります。ハンカチやマスクに1,2滴落とし深く吸い込むと、スッキリとした爽やかな香りに心を深く落ち着かせることができます。色と香りの相乗効果で、花粉症対策&花粉症の大敵・ストレスケアをしてみてくださいね。

季節は春に突入しました!花粉症に負けず、新しい「始まり」の季節・春を清々しい気持ちで楽しく過ごしましょう!!

 

※注意※
カラーセラピーやアロマセラピーは花粉症の症状を治療(医療行為)するものではありません。症状によってはお薬が必要な場合もありますので、症状が重い場合は必ず病院に行って治療を受けてくださいね。