ヨガやマッサージだけじゃない! アーユルヴェーダ5000年の奥義 PART.19 インドの神様編④

ドュルガー神

インド(ヒンドゥー教)にはたくさんの神様がいると思ったことはありませんか? でもそれぞれの神様の特長を知る機会はなかなかありません。今回はヒンドゥー教を代表する3大神から土着の神様まで、アーユルヴェーダライフさんから教えていただきました! 今回はその4弾です!

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アーユルヴェーダに関係深い聖典「ヴェーダ」の中で、神々の讃歌を記述した「リグ・ヴェーダ」では多くの神々が現れます。 ヴェーダ神話の時代の神々の多くは自然界の様々な事象を神格化されたものです。 それがヒンドゥー教の時代の中で、インドの土着的な民間信仰が取り込まれ、ブラフマー神・ヴィシュヌ神・シヴァ神の三大神(三神一体説)に代表される現在のヒンドゥー教の神話の姿に移り変わっていきます。 ここではヴェーダ神話からヒンドゥー教の時代を経て、今も人々から愛され続けているインドの神様をご紹介します。

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ドゥルガー神(Durga)
▼別名
ヴィカラーラ(恐るべき者)、畢婆迦羅、毘羯羅(十二神将)、准胝観音など。
▼概要
ヒンドゥー教の女神の一人。その名は「近づき難い者」を意味する。

シヴァ神の暗黒面に対応する血と破壊・死の女神とされ、外見は優美で美しいが、実際は恐るべき戦いの女神である。
神話において、アスラ(魔神)と戦い苦戦したインドラ神が、シヴァ神・ヴィシュヌ神・ブラフマー神などの神々に応援を頼み、それに応じた神々の怒りの光からドゥルガー神は誕生したとされ、ドゥルガー神は神々の期待にこたえて戦い、アスラの王を倒したとされる。
手には三叉戟(シヴァ神)・円盤(クリシュナ神)・法螺貝(ヴァルナ神)・槍(アグニ神)・雷(インドラ神)・水瓶(ブラフマー神)を持ち、ライオン(ヒマヴァット神)に乗った姿であらわされる。
困難から人々を救う神としても崇拝され、インド・ベンガル地方では毎年10月頃にドゥルガー神を祝う祭「ドゥルガー・プージャ」が行われ、盛大に執り行われる。

 

 

 

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カーリー神(Kali)
▼概要
ヒンドゥー教の女神の一人

その名は「黒き者」の意。血と酒と殺戮を好む戦いの女神。シヴァの妻の一人であり、全身黒色で3つの目と4本の腕を持ち、チャクラを開き、牙をむき出しにした口からは長い舌を垂らし、髑髏をつないだ首飾りをつけ、切り取った手足で腰を被った姿で表される。ドゥルガー神同様にベンガル地方での信仰が篤い。