魂を動かすヒーリング・グッズ PART.3~深淵なエネルギーで光へと導く「シャーマンのボウル」

スマッジングとよばれる煙による浄化は、ヒーリングセッションの際の大切な瞬間だ。
セージや 香木、シダや檜の乾燥葉を燃やして煙を立て、その煙で、不必要な波動を包んで聖なる波動を持つその煙とともにリリースするもので、ヒーリングを受けている ひとは目を閉じているので、この煙の香りから、森を想起し、樹を想い、大地を想う。

”シャーマンのボウル”と名付けられたこの陶器の器は、まだヒーラー一年生のころ、友達のギリ シャ人の陶芸家が急に自国に帰ることになり、この器を売りに出したのを一目惚れして購入したもの。
しかし、あまりにもクオリティが高過ぎて、自分が使うに は少し気がひけて、遠慮がちに使っていたものだった。

それから10年という年月が過ぎても、この陶器の器は少しも輝きを失わない。初めて見たとき の、恭しい神々しさが宿ったまま、ヒーラーの掌のなかにいつもすっぽりと乗ってくれる。
こうした、手でつくられた物は、つくり手のエネルギーがしっかりと込められるような気がす る。その陶芸家の友達は、深い瞳の色を持つ、一見、魔女のような顔立ち、細い華奢な腕で、この器をつくったのだった。

「これはね、シャーマンのボウル。 じっさいにシャーマンが使っているシャーマン・ボウルの形をそのまま真似たので、シャーマンたちの魂が入っているわよ」と、彼女に手渡されたとき、一瞬に してこの器に抱いた崇高な気持ちが、見るたびに、触れるたびに蘇るのだ。

浄化は祈りの儀式である。
不必要な波動に対して、「どいてどいて!どこかへ消えてしまえ!」とい う勢いではなく、本来の光の波動に帰るようにと祈りを込めて行うもの。

この尊厳あるシャーマン・ボウルを掌にかかげて、スマッジングを行うとき、いつも 身が引き締まるのを感じる。シャーマンたちが幾千回も重ねた浄化の力、魔女系陶芸家がこの焼き物に込めた力、それらを掲げいただき、助けを借りながら、光 に向かって煙を向かわせると、あきらかにそれらの力たちは、光へと導いてくれる。