バーラ・サイババ体験記 後編奇跡により病気の治療がなされる時

ババのように生き神として認識され、それが真実であるかはわからないにしてもその周辺で様々な奇跡が起こっていると、そこへ人が自然に惹かれていくことは事実です。しかしながら、不幸が訪れて初めて神のほうを向くというのもよくあることで、ババのところにもそのような人たちがやってきます。ババは、そういったきっかけで神の道を歩みだしても良いと言っています。

<例1>ある日本人弁護士の妻は末期癌で何人もの医者に治療は出来ないと見捨てられ、ババを訪れました。ババからインタビュー(個人であるいは複数の人と共にババに相談事をすることができる機会)をもらっても、グループでやって来たので個人的に接する時間はほとんどなく、皆と同じように祝福の証として指輪やネックレスを物質化してもらいました。しかし、日本に帰ってみたらどうでしょう! 癌は跡形もなく消えてしまったのです!

 

<例2>

ある時、ひとりの日本人僧侶がババの許を訪れました。僧侶は一枚の少女の写真を持ってきていました。それは僧侶の友人の娘で先天性の障害を抱えていたのです。少女は知能遅れである上、自力で立つことも出来ずに、両親に支えられて写っていました。その友人は裕福なので世界中の名医に娘の治療を試みてもらいましたが、まったく効果がありませんでした。僧侶はババにその写真を見せる機会を得ました。ババは「何も心配することはありません。全て良くなります」と言ってくれたのです。僧侶はその日のうちに、友人から電話を受け、少女の容態がよくなったことを知らされました。そして、日ごとに目に見えるように回復していったのです。

 

<例3>

アメリカに住んでいるインド人は大勢います。その女性も夫が働いていたので共にアメリカに住んでいましたが、ある時交通事故で全身が麻痺してしまいました。どんな医者に見せても治療を断念されました。そして、夫はとうとうバーラサイババに治療をお願いしようと、妻を連れて遙々アメリカからインドにやって来たのです。ババは女性を祝福してすぐに治癒してしまいました。夫婦は感謝を示して、アメリカに住んでいるので自分たちには必要のないハイデラバードにあった建物を謙譲したのです。それが今のハイデラバードのアシュラムです。このように実に多くの人がババの祝福により不治の病からも立ち直っています。しかし、必ず全ての人が治療されるわけではありません。こんなこともありました。以前、事故で車椅子の生活を強いられている日本人の元プロのスポーツ選手が、治癒を望んで妻と共にババを訪れました。ババは自分でも少し努力をしなければいけないと、あるマントラを決められた数だけ毎日唱え、少しずつ歩く練習をするように言いました。十分に良いカルマがあれば、その場で治癒されたはずです。マントラを唱えるよう指定された期間は40日間でした。夫婦が帰って少ししてから、全てお見通しのババは彼が努力を怠っていると話しました。そして、確かに40日過ぎてもあまり良くなりませんでした。夫婦にババを紹介した人も、当の本人たちもババに不満を持ったようですが、ババに言われたことをきちんと守らずに、どうやって救われると言うのでしょう。私たちは全て自分の過去の行ないのために不幸に見舞われたり、幸せであったりします。それは他の誰のせいでもありません。しかしながら、ババは私たちを救う機会をたくさん与えてくれているのです。時には身代わりにさえなってくれます。ババを心配した私はある時、こう聞いてみました。私「ババが癌患者の身代わりになる時はどうするのですか?」
ババ「一度、私の身体に癌を引き受けます。それはしばらくすると消えていきます」実は、私も何度もババに身代わりになってもらった小さな体験をしています。例えば、私はパソコンで仕事をするので頭痛になることがあります。そんな時、ミーティングに出るとババがこめかみや眉間を手の指で押していたりします。必ず私が痛がっているところと同じです。そして、私の頭痛は数分のうちに消えていくのです。感情を請け負ってくれた事もあります。私があることであまりの悲しみに耐えられずにやっとのことで涙をこらえていた時、ババに悲しみを預けますと心の中で話しかけました。「悲しみを私に渡して、私の幸せを持っていきなさい」というババのメッセージがあるからです。すると、ババの目は見る見る赤くなり、潤んでいったかと思うと、鼻をすすりだしたのです。私は慌てました。ババが泣いたりしちゃいけない! もうやめてください!と心の中で叫びました。そして私は自分の悲しみを急いで振り払いました。ババも普通の表情に戻りました。今ではそんな身代わりをしないようにいつもお願いしています。しかし、ババの人々への愛は深く、それが当たり前のように自己犠牲の人生を普通に送っているのを、私たちは長年目撃してきているのです。ババは真実の愛の化身と言えます。神は“愛そのもの”という言葉も理解できます。

( 文・葉山 理奈)

http://www.geocities.jp/balasaiashram/tour2.html