スピリチュアル体験を通して始めたカンボジア支援活動 PART.5

私は7月11日~29日までカンボジアに出張中です。
今回の目的は3つ。新たに依頼したゴールデンシルクの生地を受け取ること、シルクを藍染すること、そして、そのために、クメールシルク伝統織物研究所IKTT http://iktt.esprit-libre.org/)で10日間の藍染研修を受けることです。

今回、その研修に3名の方が同行して合計5名でプノンペンへ向かいました。
しかし、雨季のためにシルク村の道路は車が入れない状況。船も豪雨の中では難しく、私達が訪問することができなかったので、支援している村の人にこちらに来てもらって次回の新たな色の依頼をさせていただきました。

地球にはいろいろな環境があり、そこには必ず人の暮らしがあります。遠く離れていてもアジアの国とはつながりを感じることが多いのが不思議です。

私達のプロジェクトはカンボジア王国のプリンセスのNGO/Hope of Cambodia (http://hope-of-cambodia.org/JP/)と共同で行っています。プリンセスは優しくすばらしいお人柄で、いつもカンボジアの人達とのコミニュケーションを助けてくださっています。

カンボジアは1975年4月17日、極端な共産主義を掲げるクメール・ルージュの独裁者ポル・ポト政権が成立。1979年1月6日までの3年8か月20日間に、旱魃、飢餓、虐殺などで100万~200万人以上とも言われる死者が出ました。この死者数は、1970年代前半700~800万人だったと推計される総人口の13~29%にあたります。 思想改革という名の元で虐殺が行われ、教師、医者、公務員、資本家、芸術家、宗教関係者、良識ある国民のほとんどが捕らえられて強制収容所に送られました。

生きてそこから出られたのは、ほんのわずかな人数だったのです。
それゆえに明確な犠牲者数はわからず、今でも国土を掘り起こせば多くの遺体が発掘される状況です。
1979年、ベトナム軍が侵攻しポル・ポト政権を打倒。その後ポル・ポト派含む三派とベトナム、ヘン・サムリン派との間で内戦が続きました。
1982年6月、カンボジア・タイ国境地帯に逃れたポル・ポト派、クメール人民民族解放戦線(KPNLF、ソン・サン1979年10月結成)、独立・中立・平和・協力のカンボジアのための民族統一戦線(FUNCINPEC、シアヌーク1981年3月樹立)の三派が民主カンボジア連合政府を樹立しました。
こういった近年の不幸な内戦のために、ほとんどの文化的遺産が消失してしまっています。
世界遺産で有名なアンコールワット、アンコールトム  ここを見ると、かつてどんなに高度な文化があったかが理解できます。

今回、私は2回目のアンコールワット訪問を果たしました。
頂上には4体の仏像が配置されていますが、すごいエネルギーを発してクラウンチャクラを刺激しているのが感じられます。
やはり、ここが特に巨大なレイラインの一つであることはまちがいないことがわかります。
レイラインはエジプトのギザのピラミッドから、カンボジアのアンコールワット、イースター島のモアイ像、ペルーの空中都市マチュピチュなどを通り、ギザから一直線に伸びたラインが、ちょうど赤道と同じ直径で再びギザへと戻ってくるというものです。

では、なぜこのレイラインの通り道であるアンコールワットがさまざまな不幸な歴史にさらされなければならなかったのでしょうか。
それは、光と闇の統合のためにひき起こされたことにちがいないと感じます。
光の下に人間のもつ闇のカルマが集まって、破壊を起こし、再生へと向かう宇宙のサイクルが展開しているのですね。
そこに、日本人のもつDNAが重要な役割を果たしていくことも忘れてはなりません。
日本人のDNAには、この統合に関連する情報と能力が備わっているのです。
そのために、この国の再生に関わる事業に日本人がたくさん関わっているわけです。

私は現在、その重要な鍵を握られている日本人の方の元に滞在させていただいています。
クメールシルク伝統織物研究所(IKTT)は、森本喜久男さんという一人の日本人が作った、クメールシルクを作るための村です。そこでは300人程のカンボジア人がシルクの事業に関わって暮らしています。
森本さんは伝統の織物を復活させるために20年近くこの地に住まわれ、土地の開墾から始め、森と人々の暮らしを再生させてきました。カンボジア王国の王様にも表彰され、カンボジアの文化再生に貢献されているグレートジャパニーズです。
ここで暮らす人々は皆、他の土地の人々より穏やかで、誇りをもって仕事についています。
そして、IKTTで織られた布は世界一の評価をされているのです。

なぜ、私はカンボジアにご縁があったのか。今までは不思議だったのですが、この地の再生がこれからの地球と人間の暮らしの再生に深く関わりがある……そのことがだんだんわかってきたところです。

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