Ⅶ宇宙の法則~身体・心・魂を健やかにする食事~フード(風土)ヒーリング!

マクロビオティックには、「身土不二」と「一物全体」という考え方があります。 これは、自然の力を活かす智恵なのです。

前回のは、宇宙の法則・無双原理を学んでとても面白い事を知り、料理教室へ学びに行き、美味しい事の意味を知ったことを書きました。
本当の美味しさと、偽物の美味しさの違いで人生の豊かさや質、幸福度が違ってくると、良くない食べ方で命を落としかけた私はそう思います。

だから幸福・健康になるためには、生きる姿勢を正すことが求められるでしょう。

 

~生命を創造する食事

そして私たちは、火を使って料理をしますね。他の動物たちと同じく生の物も食べますが、進化創造をしていくために、火を使ってお料理をすることで、消化を良くして、内臓機能の負荷を軽減し、脳の知能機能をアップさせ、人間らしい智恵が生まれて来るからです。

見た目にも美しく、食べて美味しいだけでは無く、心を豊かに養うようなお料理を作ることが、材料を最高に活かすことです。

このお料理の「フード(風土)ヒーリング」は、生命をもっとも強く養い、あらゆる病気を防いでくれて、心まで平安にしてくれるのですから、幸福な人生を歩みたい人には、最高の食事法だと私は身を持って感じています。

病気の人は、病気を治し、不幸な人は幸福になり、健康な人はさらに人の為に健康を使うことが出来るという、生命を創造する食事です。

何故かと言うと、それは自然界の法則に合った、秩序を乱さない食べ方だからです。
現代人は忘れがちですが、私たち人間は自然の、あるいは宇宙の一部であるからです。

例えばマクロビオティックには、「身土不二」と「一物全体」という考え方があります。
これは、自然の力を活かす智恵なのです。

 

~「身土不二」について

自分が住んでいる土地の、その季節に成るモノを食べることを「身土不二」と言います。旬の物を食べましょうと言う本来の意味は、身体と心が、その季節に柔軟に適応して、雨・風・湿度・温度に合わせて体調を調整しやすくしてくれるのです。

もっと言うと、自分で捕れる食材だけを食べることも大切です。若い大人の男性なら、牛やマグロと戦って射止めることが出来るので、食べて身体に何ら影響がないはずです。
けれども子供、女は、川でシジミやアサリ、小魚を捕るのが関の山でしょう。自分の体力・パワーに合った食材を食べることも大切なのです。
病人は、お粥だけを食べますよね。その人の体力に合わせて自分で収穫して採ることが出来る範囲で食べることで身体を守ることが出来ます。

私は、この基本を知り、自分で歩ける範囲で、線路縁を歩いて散歩と言う運動がてら、雑草(タンポポ・セリ・ヨモギ・浅葱・ふきのとう・蕗・ツクシ)を採ってきて、佃煮、キンピラ、お浸しを作り食べました。野生で育つ野草たちは、たくましい生命力を持っています。

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例えば、季節で言うと、常夏に行けば、フルーツがとても美味しいですね。
でも、暑い土地で採れる作物は、その土地に住む人に合わせて身体を冷やす陰性の働きをする食べ物なので、四季のある土地で、寒い季節に食べると体が冷えすぎて体調を崩してしまいます。

暑い季節の夏には、暑さに負けないように、身体を冷やす性質の作物がとれ、火を使わず生のまま塩を付けてガブリと食べるキュウリやスイカが美味しいですね。
汗を流して爽やかに過ごせます。
寒い季節に入る前の秋には、保存できる穀物類、根菜類や豆類等の作物が成り、鍋物などの料理で火をよく通すことや、陽に干して切り干し大根や高野豆腐、白菜の漬物や沢庵など保存できる食品を作り、身体を温めて冬を乗り越えるエネルギーをつくります。
これらは、宇宙の法則を知らなくても、ちゃんと伝統的な食べ方として息づいています。