ともくん宮崎からの手紙—! PART.5 みやざきの地名発祥伝と鳥を食べてはいけない磐戸神社……前編

ついに来た、「みやざき」の地名が発祥した重要聖地・奈古神社

みなさんこんにちわ~! 天照大神や日本の神話と歴史の源流をたどる「ともくん宮崎からの手紙―!」今回一行はみやざきの中でも最も重要とされる、隠された観光ガイドなどでは一般に知られることの少ない二つの聖地にいってみました!

①みやざきという地名が発祥したルーツ「奈古神社」
②もうひとつの天の岩戸伝説がある天照大神の「磐戸神社」

さっそく旅のはじめに宮崎の名のいた由来である、(奈古神社)へ行ってきました!

ここはかつて宮崎県という地名のおこりの由緒として広く知られており、奈古神社と、宮崎の地で最も格式が高かったといわれる宮崎神宮は、この奈古神社と強い結びつきがあるといわれています。

宮崎の中で行われる神武様というお祭りの時も、この奈古神社は重要視されていて、おとずれることが多かったのだという。
奈古神社の「宮前」の地というところから、宮崎になったのだといいます。
そして一番気になる部分がひとつ。
神武天皇は、ここでは応神天皇(八幡神)とされていたということ……。

応神天皇は中国の秦の始皇帝の末裔という説もあるので、中国や朝鮮系の秦氏につながってくるのです。
神武天皇の、本当の姿のような、威風のようなものがあった。そして伝統を感じます。

宮崎の由来であり、ほんとうに大切にされてきた今の宮崎としての、始まりの場所ともいえます。宮崎の謎が全てここにある、そう感じました。旅の句読点に相応しい場所。
また横には、高千穂に続きもう一つの(天の岩戸)があると聞いてそこにも足を運んでみたよ!

 

鳥を食べてはいけない謎の地区を旅する

つぎに隣の磐戸神社(いわとじんじゃ)へ。
ここは宮崎県の中においても、あまり知られることの少ない、貴重なスポットなんです。
『日向地誌』によれば「天然の岩窟なり。窟口の広さ一丈余、深さ十五間、その中に鎮座す」とありはじめの回で紹介した新岩戸地区や比木(火棄)神社などと同じように、みやざき発生の裏にありつつも、地元民でも知られることのない、日本の歴史や神話の根元に深くかかわる場所って、ちらほらあるんですよね~。
こういうコアな場所ほど土地そのものの霊気が強烈だったりするのです。

国道そのものを支える場所の真下に、ひっそりと岩戸があった。橋の下の洞窟をそのまま天照大神の聖地にし、かなり昔より天の岩戸であるとして守られてきたのだという。

この地区の方々は、天照大神の使いは鳥であると信じ、鶏肉を一切口にしなかったのだという。
僕、鳥好きなんだけどなあ笑(日本の歴史で鳥は隠語として、植物と同義語のかしわ(柏)というらしい。
そういうこともあって鶏肉食は神界でかなり許されているとか何とか云われていた某神道家もいたとかなんとか。
精神性を表す崇高な動物だったためでしょうか。)私自身食卓で鳥をいただくときも、その自然のエネルギーをいただいている、という感謝を日々感じます。

 

磐戸神社に眠る天照大神

鳥の神とは、日本神話では神武天皇や天照などの神々を守り補佐し、助けた天日鷲命、類似する神に八咫烏という存在がいます。
彼らの末裔や抵抗民の流れに隼人(はやひと)や、太陽の一族日下部氏族の歴史に想いを馳せながら各地を旅してきた僕らでしたが、ここでも火の鳥、鳥の神様と、天照大神を直接的につなげる物語があるという話。

地元民の方への取材は今回は困難でしたが鳥の神イコール邪馬台国と天皇の秘密につながる!? 奈古神社と並んで付近にあることから、この二つの神社は、高千穂では語られない、「裏の宮崎の秘密」を抱えていると、直観できたのでした。

なかなかしられることのないもうひとつの天の岩戸。
高千穂とはまた異なったリアルな側面のアマテラスが垣間見えた気がした。

 

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(画像は全て奈古神社)