たった5秒で幸福度を上げる方法
〜感情美人への道Vol.46

持っていない部分にこだわりすぎるのではなく、持っている物の価値をきちんと感じられることが、人への妬みを軽減するのにとても効果的ですね。
たった5秒で幸福度を上げる方法<br>〜感情美人への道Vol.46

SNSを見れば「海外で休暇」「大勢の友達を呼んで自宅パーティー」「ラブリーな子供写真」など、人の幸せやリア充が満載の昨今。こんなのを毎日見れば、つい「あの人はいいな」と羨ましく感じてしまうものです。今日はそんな時、簡単に自分の幸福度を上げる方法をご紹介しましょう。

 

自分が持っていないものを持つ人をうらやむ「妬み」を解決するには、方法が2つあります。

1つは「妬み」そのものの感情の「歪み」を取るもの。
そしてもう1つが「妬み」の対極にある「幸せのレベルを上げる」という方法です。

先日、仕事柄よく読むweb上の「質問箱」に、こんな愚痴が載せられていました(一部抜粋)。

「自分は高学歴なのに妊娠・出産・育児を言い訳にして働かず、実際は全然稼げない不良債権。先日ママ友達が医大に通って医者を目指すんだ! と嬉しそうに話す姿を見て、その決断力・実行力と鏡にうつる自分を比べて打ちのめされた」

私にも育児と介護を抱えて働けない時期があったので、すごく気持ちが分かります。大学を出て、組織の上の方に行くことが成功の定義だという考えにとらわれていた私は、当時はとても悶々としていました。

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でも実は「幸せ度」ほど、あやふやでいい加減な物差しはないんです。なぜならちょっとしたきっかけで、クルクル変わってしまうから。

これについて、ドイツで行われた実験を紹介しましょう。
学生相手に、研究者はこの質問をしました。

「あなたは最近どのくらい幸せですか?」
「あなたは先月何回デートしましたか?」

調査した人は「デートの回数が多い学生は、少ない学生よりハッピーだろう」と考えてこの質問をしたのですが、「デートの回数」と「幸せ度」は全く相関関係がありませんでした。

ところが、

「あなたは先月何回デートしましたか?」
「あなたは最近どのくらい幸せですか?」

と質問の順番を逆にしただけで、デートをたくさんしていた学生の幸せ度が明らかに上がったのです! これは「デート」という1つの要素が、幸福度全体において、不相応に大きな割合を占めてしまったからです。

 

ですので、自分にはない物を持つ人を見て「あの人と比べて何で自分は……」と落ち込んでしまった時は、次の2ステップを試してみて下さい。

[ステップ①]
あらかじめ、自分の人生に必要な「幸せの柱」を数個決めておく。例えば「お金」「夫がいる」「子供がいる」「素晴らしい友人に恵まれること」「時間の裁量権」「旅行」「健康」「やりがいある仕事」「夢にチャレンジできる環境にあること」など何でも結構です。

[ステップ②]
次に、誰かの幸せを見て羨ましくなったら、自分が既に持っている物から幸せ度を問いかけます。

私たちが誰かを妬んで凹んでいるときは

「自分は◯○(人が持っているもの)を持っているか?」
「自分は幸せか?」

と自分自身に問いかけてしまっています。

例えば同僚が先に出世したとしたら「自分は順調に出世しているか?」「自分は今、幸せか?」と聞くのではなく「自分は今、健康か?」「自分は今、幸せか?」というふうに聞いてみるのです。

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先ほどのweb上の質問箱に愚痴っていた方は、ご自身でこう問いかけてしまっているのです。

「あなたは仕事を通して社会貢献・自己実現できていますか?」
「あなたは今、幸せですか?」

そうじゃなくって

「あなたは結婚してますか? 子供がいますか?」
「あなたは今、幸せですか?」

と聞いてあげると、自然と幸せ度が引き上げられるはずです。

持っていない部分にこだわりすぎるのではなく、持っている物の価値をきちんと感じられることが、人への妬みを軽減するのにとても効果的ですね。

ちなみに、「全て持っている人」というのは、思うほど幸せではありません。
なぜなら私たちは、憧れていた幸せが日常になると逆に幸せを感じられなくなってしまうからです(皮肉なことに)。

「あの人みたいな生活をしたい!」という憧れを持って努力するのは大いに結構ですが、「どうしてあの人ばっかり……!」とつい思ってしまった時は、今日ご紹介した方法を試してみて下さいね。

 

参照:『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』講談社現代新書 前野隆司
『ファスト&スロー(上)』ダニエル・カーネマン 早川書房

[お知らせ]
柊りおん新刊発売! 『「嫉妬する女はブスになる」問題』サンマーク出版
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