「STAP細胞同様、血液型性格判断は科学的に証明されていない」

血液型と性格の関係性にいち早く注目したのは、日本人で当時女学校の教諭だったそうです。なぜ、彼はそのような関係性を調べようとしたのでしょうか。そこには……彼ならではの「教諭」としての着眼点がありました。
「STAP細胞同様、血液型性格判断は科学的に証明されていない」

 

STAP細胞同様、血液型性格判断は科学的に証明されていない

読者のみなさんは、血液型による性格判断を信じていることでしょう。
自己紹介でも血液型について語ることが多いようです。私も、血液型と性格には相関関係があるような気がします。
しかし、一般的に知られていないことなのですが、血液型と性格は相関関係が科学的に証明されていないのです。
その理由をご紹介します。

 

初めに血液型性格判断を研究したのは日本人だった

世界で一番初めに、血液型と性格の関係に着目したのは古川竹二という女学校の教諭でした。
古川は、1891年、長崎に生まれ、東京帝国大学(現東京大学)哲学科教育学専修を卒業。その後、東京女子師範学校(現お茶の水女子大学)付属高等女学校の教諭となりました。
女学校では、入試の責任者を務めることが多く、入試には何よりも公平を期さなければならないという思いが強かったようです。
例えば、入試にあたっては知識偏重の傾向があり、これに違和感を持ち、性格的な側面も考慮すべきだという考えを持っていたようです。そこで、公平に性格を判断する方策を模索していたようです。
彼の父と兄は医師であったことから、当時最新の知識である血液型に着目したのかもしれません。

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古川竹二の研究結果

彼は、親族11人の血液型に対して、その性格を観察したといいます。
その結果、B型とO型は外交的であり、A型は内向的であり、AB型は親族にいなかったので、A型と同じとしたそうです。
そして、この仮説に基づいて、東京女子師範学校の生徒など269名を対象として調査をして、仮説通りの結果が得られたとして論文を発表しました。

彼は、小学生の血液型と性格の関係を調べようとしましたが、「仮説に基づいて、血液型を調べるなどもってのほか」ということから、当時の新聞や世論から大反対を受けてしまい、計画は頓挫してしまいます。

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空前絶後の検証ブーム

しかし、この報道がきっかけとなって、多くの研究が行われるようになりました。
古川の理論が正しいかどうかを検証するための調査研究が行われ、300~500以上の論文が発表されました。ちなみに、300~500以上検証するための調査研究が行われことは心理史上ほかにないほどのブームであったといいます。

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仮説通りの結果が得られない

しかし、その結果は、古川の仮説を支持するものとしないものが、まちまちであったとのことです。
例えば、STAP細胞の実験結果ですが、STAP細胞の研究者小保方晴子氏は「STAP細胞はあります」と断言しました。しかし、小保方氏の手順通りに実験を行ってもSTAP細胞はできませんでした。こういうことから、現在は、STAP細胞の存在は科学的に証明されていないのです。

余談ですが、この研究者は手記を出版することになったそうです。
同じように、古川と同じ調査を行えば、古川と同じ結果が得られるはずです。しかし、同じ結果は得られませんでした。このようなことから、血液型と性格の関連性は科学的に証明されていないというのが結論です。

 

心理学の専門家は次のように著書の中で述べています。
「科学としての『血液型と性格に関係がないこと』は、昭和初期に決着がついている」(「心理学史」西川泰夫、高砂美樹 放送大学教育振興会)。

だからといって、血液型性格判断を信じてはいけないということではありません。星座や手相などの占いと同様に人生の指標にしても良いと思います。
いつか、私も血液型と性格の相関関係について調べたいと考えています。

 

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