超少子高齢化を迎える日本ならではの「ロコモ」とは?

運動が習慣になったのならば、もっと強度の高い運動にもチャレンジしてみましょう。そうすることで、よりロコモになる確率が減ります。

 

【いつまでも、しっかりと動けるようにするために必要なこと】

自分で動けなくなっても生き続けられるというのが、良いのか悪いのかは難しい問題ですが、出来るだけ健康寿命を長くしたいならば、ロコモにならないようにする必要があります。そのためには、シンプルですが「運動をして筋肉を鍛えておくことが重要」です。私たちの「筋肉は40歳前後から減少」していき、日頃から運動をしていないと、高齢になるにつれて「1年で5%以上も低下する」ことがあるのです。こうなってしまうと、ロコモになる可能性はぐっとあがってしまうわけです。では、具体的にどのような運動をすればいいのでしょうか? もっとも手軽なのはストレッチです。

 

【ポイントを守ってしっかりとストレッチ】

ストレッチは「関節の可動域を増やすだけでなく、血流をよくし、さらに筋肉をほぐして」くれます。運動の前に行うものというイメージがありますが、時間をかけてストレッチをするだけでも、充分な運動になります。なによりも、強度が低いので高齢者でも無理をせずに続けられ、なおかつ怪我の危険が少ないという利点があります。ストレッチには様々な方法がありますが、下記のポイントを守っていれば、自分が知っている方法で大丈夫です。

 

【ストレッチのポイント】

・呼吸を止めない
・痛くなるまで伸ばさない
・無理に反動をつけない
・ゆっくりじんわりと伸ばす
・伸ばしている場所に意識を集中する

学生時代に運動をしていた人などは、「痛くないとストレッチの意味がない」と思いがちですが、ある程度年齢がいってから、そのようなやり方をすると、「身体を痛めてしまう可能性が高くなります」ので、無理をせずにゆっくりじんわりと続けましょう。毎日の習慣にするだけでも、ロコモを予防し、健康寿命を延ばすことができます。

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【ロコモチェックで自分の状態を把握する】

最後に、自分がロコモかどうかをチェックしてみましょう。
下記のうちにひとつでも当てはまればロコモの可能性があります。

・片足立ちで靴下をはけない
・家の中でつまずいたり滑ったりする
・手すりがないと階段を上れない
・掃除機を使ったり、布団をあげたりなど、負荷のかかる家事をするのがつらい
・青信号の間に横断歩道を渡りきれない
・2kg程度のものを持って歩くのが困難である
・15分続けて歩くのが限界である

いかがだったでしょうか? 当てはまったものがあった方は、「毎日の習慣にストレッチを取り入れ」ましょう。そして、運動が習慣になったのならば、もっと強度の高い運動にもチャレンジしてみましょう。そうすることで、よりロコモになる確率が減ります。これから、運動にはいい季節ですので、この機会に身体を動かす習慣をつけましょう!

【参考サイト】
ロコモティブ症候群(日本臨床整形外科学会)
http://www.jcoa.gr.jp/locomo/index.html