『サルでもわかるハリィー先生のアヴァンギャルドな東洋医学講座』
第三話. ~傷の治りとオキシトシン~

オキシトシンのとっておきの隠しネタ的な多岐に渡る生理学的作用から今回ピックアップするのが、まずは傷の再生修復作用です
『サルでもわかるハリィー先生のアヴァンギャルドな東洋医学講座』<br>第三話. ~傷の治りとオキシトシン~

 

ハリィー先生とトリ子さんのサルでもわかるイントロ談義

トリ子さん(以下 ト)
「あ~、今日も気持ちよかった! やっぱり先生の指圧治療は最高ね。ここの常連さんが言ったという『指圧は最強の遊び』ってコピーは、ほんと言い得て妙よね」

ハリィー先生(以下 ハ)
「そうだね、うちのお客さんが本心から言ってくれるそういう言葉は、真実を突いていて本当にありがたいです。
今から20年以上前にご他界召されたんだけど、かの一世を風靡した指圧界のカリスマだった浪越徳治郎先生のキャッチフレーズは『指圧の心 母心 押せば 命の泉湧く』だったね。

このコピーは、けっこう、みんなに知られてるじゃん。まったくその通りで、母心(ははごころ)つまり、母性に関わる生理現象と指圧治療は、やはり密接なつながりがあることが、近年になって判明してるんだよ」

「のっけから、またまた、本題かしら(笑)
前回のラストに、ハリィー先生が予告したのは、次回は愛情ホルモンとして脚光を浴びているオキシトシンにスポットを当てる、だったけど、浪越先生のキャッチフレーズの母心とオキシトシンにいったいどんな関係が隠されているのかしら? なんだか、興味津々、とってもワクワクしてきたわ」

「ういっす! それじゃあ、ここだけでしか読めない、トリニティウェブ読者様だけが最速で知ることができるオキシトシンを巡るセンス・オブ・ワンダーの船旅に、いよいよ出航です」

「オーケー、面舵一杯、レッツ、ゴー!」

 

傷の治りとオキシトシン

「ねぇ、先生、そもそも、オキシトシンというホルモンはどんなホルモンなの?」

「うん、発見されたのは随分とはやくて、今から110年以上も前の1906年だね」

「へぇ~、今から110年以上も前に発見されたホルモンなんだ。ほんと随分と古くから知られたホルモンなのね」

「うんだぁね、それで、なんでもイギリスのヘンリー・デールという研究者が第一発見者で、女性の出産の経過を加速する物質として、脳のなかの下垂体と呼ばれる内分泌器官から発見したんだって。
だから彼は『速い』と『陣痛』というギリシャ語にちなんで、この物質をオキシトシンと名づけたそうだよ」

 

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「あぁ、わたしもなんとなくその陣痛とか、出産に関わるホルモンという部分は聞いたことがあるわ。このへんが浪越フレーズの母心と相関する部分ね。
生まれた赤ちゃんがお母さんのおっぱいを吸うことで、お母さんの身体にオキシトシンが分泌されて、このオキシトシンのチカラでお母さんのおっぱいがたくさん出るようになるってハナシよね」

「うん、オキシトシンの生理学的作用で一番ポピュラーで一般化しているのが、この催乳ホルモンとしての射乳効果だろうね。
あとは、同じく周産期に関係する子宮筋を収縮させる陣痛促進効果かな。

でも、オキシトシンの生理学的作用は、こうした母性的な生理現象それだけにとどまらず、実に多岐で、広範囲に及ぶんだね」

ト「生つばゴックン! いよいよ、オキシトシンの知られざる効能の大本命に突入です(笑)」