霊現象の実際【3】~恐怖心と自我の塊となった人間は、格好の餌食となります~

恐怖心と自我の塊となった人間は、格好の餌食となります。一時的に物理的な成功は手にするが、大事な縁を次々と切って行った先にあるものは何なのか? 不条理、理不尽な場はここから始まりました。

◆ よく懐いている子から居なくなる

前回からの続きです。
飼育場へは毎日、朝晩向かい、一日4時間はお世話に費やしました。

ふれあいのお店で馴れていない子は問題外なので、雛には刺し餌、成体には手から一粒ずつあげて
馴らして行きます。
その成果が現れワイルド(野生)の子でも僕の気配を感じると寄ってくるまでになっていきました。
何事もやり過ぎる性質故、次々と増えて行く鳥達に比例し、お世話の時間も増して行く。

セッションのある日は夜中に向かい朝方まで、それでも快の反復に対する結果は必ず出るのが動物達の素直なところで、鳥カフェ開業に向け順調に進んで行く。

ある日、いつもの様に室内に入ると、何やら違和感を感じる。
グレートデンのまゆみが一部屋、鳥達は三部屋に振り分けてましたが、一番近い場所に居る子が数羽死んでいる……

餌も水も足りているのに何故だろう?

その日を境に次々と亡くなって行く鳥達、その連鎖が止まらないまま、ある日インコ数羽の死骸を発見した。

籠の止めが外れ、抜け出した子達がまゆみの攻撃対象となった。

その後は厳重に管理していく。が、帰る時には元気だった子が、次の日には横たわっている……
仕入先に死因を確認するも、前例が無いので特定出来ないままに次々と亡くなって行く子達
インコの雛は、頭を振り、羽をパタパタさせながらおねだりするのですが、刺し餌を飲みながら振りが
段々小さくなって行き、そのまま動かなくなる。

何だこれは? 弱っているのなら分かるが、元気におねだりしながらなどあり得ない!
そして、亡くなる子達の順番にある法則を見つけた。

よく懐いている子から居なくなる。

ある日、ベタベタに懐いていたオウムがまゆみの側に横たわっているのを見つける。
オウムや大型インコは、良い関係性を築ければワンコの様に馴れるが、この子もそんな子でした。

変わり果てた姿のその子を抱きしめ床に崩れ落ちる……

まゆみには罪は無い。管理が甘かった僕に原因がある……
と、自分に言い聞かせ、湧き上がって来る激しい怒りを抑える

しかし、次の犠牲が出た時には、苦しさから床を転げ回りながら、激しい悲しみと怒りが抑え切れないレベルに……
凡そ半分の子を失い、尚も全くなす術が無い為、残った子達を少しずつフクロウ屋に渡すことにした。
しかし、最初は「綺麗だ〜可愛いね〜」と言っていたオヤジが、数日後に苦情を言い始めた。
鳴き声がうるさいのだと言う

 

◆ 最初は与え、最後に裏切る者

始めての店舗出店でかなりナーバスになっていた上に、インコ達の鳴き声が障った様で、
その怒りを全て僕にぶつけて来た。

講演に出向いていた大阪にまで電話をかけて来て、開口一番「俺は裏切ってないからね!」
あ〜裏切る気なんだな……  その様子から、この先を予測するのは容易だった。

その後も何度か感情をぶつけて来たが、僕しか頼れる者が居ない為、最後は「何とか頼みます。」と懇願して終わる。
その態度がある日一変する。
「何で不利益になる様な事を押し付けるんだ? 僕が単純だから洗脳し易いとか?」と、明らかに第三者から空気が入った事が分かるメールを送って来た。

ペットショップの元店員が新しい依存先になった様で、その子のアドバイスもあり、うるさいインコを排除しようと、導入を僕の一存で決めた事にしていた。

「鳥カフェに見学に行った時、インコを観ながらキャッキャと喜ぶ女の子達を見て、
ご自分で決めたのではないですか? それと、前は僕の事を何と言ってましたか?」

「はい、そうでした。親兄弟でもしてくれない事をしてくれた加藤さんに感謝してました。すみません。」

僕が仕入れた生体は三百万円ほどで、その半分を失った事も、もちろん知っている。
そんなやり取りの数日後、結局インコ達は僕の元へ返される事となり、しかも、ホームページにも
長く載せていたくはないと言い出す始末。

そこには以前の人懐こいオヤジは居なかった。醜悪な顔に不遜な態度、闇丸出しの男が座っていた。

予想通りに元ショップ店員が店長となり、更に資金を手配してくれる人間まで現れたとのこと。
それを聞き、今まで散々人に騙されて来た僕のアンテナが反応した。

「それ、一度弁護士に相談した方が良いですよ! どんな裏があるか分からないから」

「何があるって言うんだ? 女房と言ってたんですよ。僕は今まで他人に良くして来たから
神様がご褒美をくれたんだね。と」

……。

もう何も言うことはない。
インコ達を引き取り、報酬のフクロウを受け取らない事を伝え、セッションを打ち切り、完全に縁を切った。
元より、僕はとっくに用無しとなっている。

その後、開店からずっと売上げ好調で、海外にも買い付けに行っているという噂を耳にするが、
同時に初期のスタッフ全員が居なくなり、以前からのお客様を騙したり泣かせたりしているとのこと。

引き取ったインコ達は、僕が何かを持つと怯える様になっていた。かなり怖い思いをして来たのだろう……。

分かりますよね。最初は与え、最後に裏切る者が関わっていることを、
恐怖心と自我の塊となった人間は、格好の餌食となります。
一時的に物理的な成功は手にするが、大事な縁を次々と切って行った先にあるものは何なのか?

不条理、理不尽な場はここから始まりました。

そして、まだそれが始まったばかりだという事を、この時には全く気付いていませんでした。

つづく

 

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