★働き方改革より大切なモノ。すべてのブラック企業を「ホワイト化」! コミュ力を無限大にする秘伝の技術・前編

こんにちは。生き物大好きな占い師&気象予報士の金子大輔です。

4月もまもなく終わり、異動や就職で新年度から新しい職場になった方も、ようやく仕事や職場に慣れてきた頃でしょうか。

『働き方改革』で今、日本人の仕事観が大きく変わろうとしています。
すべての人が安心して働ける社会を作るために何が必要でしょうか。
今回はそんなお話をしたいと思います。

 

●小学校の道徳でブラック企業はゼロに!

『働き方改革』というと、ハイレベルな法整備が必要と思われがちです。
それも無意味とは言いません。
しかし、ルールを守ることで定評の日本人が、労基法を守れない現実を考えると、問題は別のところにありそうな気がしませんか?
私は「心の問題」だと確信しています。

みんなが小学校の道徳をマスターすれば、職場は“絶対に”ブラック化しようがないと考えます。

 

●「失敗する権利」が個性を100%発揮させる!

「人の失敗を責めない」は、小学校の学級目標あるあるだと思います。
わざと迷惑をかけたり、ふざけたりする人が非難されるのは仕方ありません。
でも、まじめにやっている人が教科書を読み間違えたり、サッカーのシュートでミスをしたりしたときに、ミスをした人を囃し立てたり口汚く罵れば、まともな先生なら咎めるはずです。

故意に悪いことをすれば咎められるが、失敗やミスには寛容……そういう環境でこそ、人間は自信を持つことができ、百花繚乱の個性が発揮されるのです。

マハトマ・ガンジーも”Freedom is not worth having if it does not include the freedom to make mistakes.”「失敗する自由を含まない自由なんてもっている価値がない」という名言を残しています。

 

●学級とブラックな職場の決定的な違い

あるいは、こんなシチュエーションはどうでしょうか。

誕生日会に向けて、Aさんは一生懸命にバースデーカードを作りました。
それを受け取ったB君が「何、これ? 超へたくそじゃん」と投げ捨てたらAさんが泣いてしまいました……。
小学校の教室であれば、叱られるのはB君でしょう。

しかしAさんが叱られてしまうのが、いわゆる「ブラックな職場」です。
世の中は厳しいんだよ。悔しかったらB君が満足するものを作りなさい。努力が足りないよ」とAさんに追い打ちをかけ、B君を英雄化させるのです。
「パワハラ野郎」「モンスター」が力を持っていく土壌が出来上がり、数々の理不尽が通るようになるのです。

 

●コミュニケーション力を∞にする秘伝の技術

これは私自身の経験です。
小学校3年生~4年生のときは2クラスで、2クラスとも担任の先生にとても恵まれたのです。
1組のY・K先生も2組のM・K先生も、とにかく自由にのびのびと、褒めて褒めて褒めまくる先生だったのです。
ただ年に2、3回くらい、人間的に許されないことを故意にした時には、とびきり大きな雷を落とします。

みんながのびのびと過ごし、全員が自信を持つことができたからでしょう。
クラス、学年の雰囲気は最高、男女の垣根もなく、楽園そのものになりました。
「みんな仲良く」はキレイゴトなんかでなく、実現可能なのです。

『いじめ』なんてニュースで聞いても、「それ実在するの? どこの星の話?」と思ったほどでした。
私もこの時期は、嫌いな人や苦手な人が一人たりともいなくなりました。
日本企業が求める「コミュニケーション力」が無限大になった瞬間です。

子どもと同様にはいかないかもしれませんが、「みんな仲良く」を実現するには、全員に自信を持たせることは絶対に必須です。
えっ、仕事なんだからそんなこと言っていられない? そんな意見もあるかもしれません。
しかし「仕事だから」が、小学校レベルの道徳を無効化する『魔法の呪文』(凍てつく波動?)にはならないと私は考えています。

 

●社会に貢献なんてしなくてもいいのだ!

「社会の役に立つ人になりたい」。
若い人がよく掲げる志です。

立派に思えますが、私は一抹の不安を感じてしまうことがあります。
もし、怪我や病気、あるいは挫折で社会貢献できなくなってしまったら……。

夢に水を差すようで恐縮ですが、当然に考えておくべきことです。
そして仮にそんなことがあったとしても、堂々と生きていける自分・社会を作っていくことの方が大切なのです。
我々ヒトは『動物』であって、社会に貢献することを目的に製造された『奴隷ロボット』ではないのですから。

地球上には何百万種もの生物が暮らしてしますが、どの種も生きているだけで生態系の中では大きな役割を果たしています。
社会に影響しなくとも、生態系には立派に貢献しているというわけです。

反面、ヒトだけは他の動物に捕食されることは滅多にありません。
排泄物はトイレに流してしまいますし、死後も遺骸を火葬してしまいます。
地球・生態系から見れば、資源をむさぼるだけの役立たずでしかないのです。

DVD「アフター・デイズ」では、『地球に人間はいらない。でも人間には地球が必要だ』というメッセージで括られています。
そんな事実を忘れ、「人間社会」という偏狭な中で、あの人はどのくらい社会に貢献しているか。この人はどれくらい役に立つか。その人は使えるか、を必死で計算する……こうした驕りが2016年の相模原障害者施設殺傷事件のような惨事を起こしたり、他の生物を容赦なく絶滅に追いやったりする蛮行につながるのではないでしょうか。

ヒトである以上、どんなに立派でも地球からの評価は「役立たず、寄生虫」だということ。
「どちらが社会に貢献したか」なんて比べあったりいがみ合ったりしないで、寄生虫同士、せいぜい仲良くやっていきたいものです。
もし、今いる社会が心底素敵な社会だと思えて「ぜひお返しをしたい」と思ったら、そのときに社会貢献を目指せばいいのだと思います。

 

(金子 大輔)

 

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