【プラーナ】で前世のネガティブなカルマを断ち切る!~ネガティブな感情は現世では不要である~

プラーナのバランスを正し、蓄積されたネガティブな感情やトラウマ経験を清算することにより、健康を保つことができるとアーユルヴェーダでは考えられています。
【プラーナ】で前世のネガティブなカルマを断ち切る!~ネガティブな感情は現世では不要である~

こんにちは。アーユルヴェーダスクール ジヴァ・ジャパン代表でアーユルヴェディック・カウンセラーの文分千恵です。

アーユルヴェーダをご存じの方にはお馴染みのヴァータ。3つあるドーシャの王様です。ドーシャは体をコントロールする生理的エネルギーと考えられていますが、心にも影響します。
ヴァータは生命的気息であるプラーナそのものなのです。

 

ヴァータはプラーナ

ヴァータという言葉は、「風が吹く、動く、移動する」を意味するサンスクリットの語根である「va」が語源で、「吹きわたるもの、動くもの」という意味です。文字通りの意味は空気や風のことですが、アーユルヴェーダにおいては特別な意味を持っています。

ヴァータはピッタ、カファとともに3つあるドーシャの一つで、体、心の両面において動きを司ります。ヴァータをプラーナに置き換えたほうがわかりやすいかもしれません。プラーナは「生命的気息」と解釈することができ、中医学の「気」と似た概念です。

ドーシャとしてのヴァータは空気というより電気のように目に見えないエネルギーで、これが増悪すると体内の空気(風)の質を増やします。電気エネルギーが媒体をとおして流れるように、ヴァータドーシャは風によって運ばれます。

プラーナは宇宙全体、特に広い空間、湖や川、海や森の近くに満ちています。生命はプラーナによって維持されています。プラーナなしに私たちは生きることができません。だからプラーナは生命力と呼ばれるのです。

プラーナは体だけでなく、心の健康にも重要な役割を果たしています。粗大な肉体は、プラニック体とサイキック体という微細な体を内包しています。プラニック体はプラーナ、ウダーナ、サマーナ、アパーナ、ヴィヤーナの5つのタイプのプラーナから成り立っています。これら5つのプラーナは、アーユルヴェーダにおいてはヴァータのサブドーシャとして存在しています。

一方、サイキック体は心、知性、自我、感覚器官から成っています。サイキック体を越えたところに、意識ある生命の本質であるアートマつまりプルシャが存在します。タイッティリーヤ・ウパニシャッドによると、プラーナは、目に見える粗大な肉体と目に見えないサイキック体とをつなぐ架け橋のような役割を果たしていると考えられています。

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プラーナと呼吸

心と体が機能するためにはプラーナが必要です。プラーナは呼吸により肺から取り込まれたり、消化された食べ物から大腸を経由して吸収されたりします。この2つのプロセスを経て吸収されたプラーナによって健康が決まります。

プラーナが正しく吸収されるとエネルギーに満ちた活力が湧いてくる一方、吸収が不十分だと逆効果となります。プラーナを適切に吸収するには、正しい呼吸で新鮮な空気を吸い、良質で新鮮なオーガニック食品を摂取しなければなりません。加工食品、冷蔵・冷凍食品、古くなったもの、缶詰などはプラーナをほとんど含んでいません。だからアーユルヴェーダでは加工していない食品を勧めています。

プラーナは呼吸機能や循環機能に働きかけ、運動機能と知覚機能もコントロールします。さらに消化を助け、心や記憶、思考、感情の機能もコントロールしています。意識の根源であるアートマやプルシャはサイキック体に意識を与え、それが粗大な体に活力を与えます。プラーナがなくてはいずれも不可能なことです。

プラーナは一つですが、わたしたちが鼻から呼吸をするときには二つに分かれます。このプラーナの分岐は、生命活動におけるあらゆる二元性の根源となっています。ソーマすなわち陰・女性的エネルギーと、アグニすなわち陽・男性的エネルギーの二つに分かれるのです。

これら2つのエネルギーは宇宙に存在する全てのものの原点です。右の鼻孔から吸うプラーナは男性エネルギー、左の鼻孔から吸うプラーナは女性エネルギーに関係しています。「今日は会社の上司と戦うぞ!」という日には、右の鼻孔から思いっきりプラーナを吸って出社するといいですね。

あるいは、左の鼻孔からプラーナをたくさん吸い込んで、女性の勇気あるしなやかなエネルギーを強めたほうがいい場合もあるかもしれません。

右の鼻孔から息を吸い込むと論理的・線形的・系統的思考を司る左脳が活発になり、左の鼻孔から吸い込むと感情や非線形的思考を司る右脳が活発になります。一般に呼吸のバランスは完全にはとれていません。片方の鼻孔が開いている一方で、もう片方の鼻孔が閉じているのが普通で、呼吸のサイクルは約90分ごとに変わります。

だから、プラーナそのものは同じであっても、体に取り込まれたあとのプラーナは二つの異なる作用をもたらします。