昔、熊野詣をする人が安全を祈願し、癒しを得るために立ち寄った、熊野本宮を親として御子神にあたる「王子」と呼ばれる場所も街道と同時に追っているが、前回は第一の窪津王子、第二の坂口王子跡と思われる跡を辿った。
今回訪れるのは、まず第三の郡戸王子。
高津宮神社辺りだと言われている。
谷町8丁目辺りを西に行くと、高津宮がある。
訪れた時は、ちょうど梅が満開だった。
高津宮から西側には花の公園があり、ここにも古城、南高など梅が香り高く咲いていた。
高津宮は、王子だったどうかは定かではないそうだが、郡戸王子址との石碑はあるようだ。
今回は確認できなかった。
高津宮のお祭りは、落語や音楽ライブなどが行われることでも有名だ。
以前訪れたお祭りでは、ベリーダンスや雅楽バンドの奉納演目や祭囃子が素晴らしかった。
近くには、カフェ伽奈泥庵さんがある。
混沌としているようで可愛い。
いつまでもまったりしていたくなる。
アートの展示も行われていた。
チーズカレーのランチ、おいしかった。
●街道に戻って南下し、千日前通を超えて少し行くと上野王子。
熊野街道へ戻り、そのまま南下する。
千日前通を越えて少し進んだ辺りで、東へ。
第四の上野王子跡へ向かう。
上宮高校の斜め東辺りのマンションに、石碑がある。
上宮之址とあるのがそれらしい。
上野王子跡がここという確証はないらしいが、この記事では、いろんな情報からここを第四王子と考えることにする。
このマンションには、他にも石碑があるが、読めなかった。
郡戸王子と上野王子は、西と東に離れてあるが、南北的にはそれほど遠くない。
熊野詣の人はどちらにも訪れたのか。
それとも良き方角を訪れたのか、地形や気候的なことがあったのか。
両方行くとするとあまり効率的なまわり方とは言えない(人のことは言えないが)。
この辺りはお寺がすごく多い場所なので何か関係があるのかもしれない。
この先進んで行くうちにその秘密がわかってきたらうれしい。
●道標はいつの間にか谷町筋へ。四天王寺が今回の終点。
第四王子から戻りながら南下しながら道標を探す。
どこにあるのかわからない。
走りまわっていると、可愛いお店CANDY BATH CANDLESさんを見つけた。
アロマキャンドルやサシェ、入浴剤など可愛いものが揃っていて、ちょっとプレゼントしたいときにぴったりのものがいっぱい。
おいしいパン屋さんのParigotさんや、上野王子辺りには食パンで有名な乃が美さんもある。
有名ブランドの服地などがお求めやすいお店ひできさんなどもあり、寄り道ばかりで進まないし、道標もわからない。
思い切って、谷町筋に出てみると、天王寺の手前、四天王寺辺りで道標を見つけた。
天満八軒屋からやっと4.1km。
次回は、大阪市内を脱出したい。
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