巡礼者にふるまう10万人の豆カレー。インドの聖なるキッチンの舞台裏を追う『聖者たちの食卓』

巡礼者にふるまう10万人の豆カレー。インドの聖なるキッチンの舞台裏を追う『聖者たちの食卓』

大きな鍋でつくるのは、10万人分の豆カレー

人種も、階級も、宗教も関係なく、お腹を満たすことが出来る、聖地インド“黄金寺院”の大きな団らんを体験する極上のショートトリップ・ドキュメンタリー。

インドのシク教総本山にあたるハリマンディル・サーヒブ<黄金寺院>では、毎日5~10万食が巡礼者や旅行者のために、すべて無料で提供されている。そこは宗教も人種も階級も職業も関係なく、みなが公平にお腹を満たすことができる「聖なる場所」だ。想像すらつかない沢山の食事は、毎日どのように用意されているのだろうか?


火加減を確認する人 


黄金寺院 

スクリーンに映し出されるのは、驚くべきキッチンの舞台裏と、それに関わる人々の一切無駄のない神々しい手さばき。もちろん、近代的な調理器具は使わず、全てが手仕事で行われている。


チャパティを焼く人

監督は、自らも移動式キッチンのシェフとして腕をふるうベルギーのフィリップ・ウィチュスとヴァレリー・ベルトー夫妻。黄金寺院で何世紀にも渡って続く「聖なるキッチン」のコンセプトに感銘をうけ、映画の制作を決意。訪れた人々があらゆる差別や偏見を気にせず、同じ鍋のごはんをいただく“大きな団らん”と、それを支える人々の無償の労働。

その姿はファストフードやコンビニ弁当による「ひとりご飯」が当たり前となってしまった私たちに、「食」という人の営みの原点を思い出させてくれる。インド黄金寺院に古くから伝わる食卓の風景に、心解きほぐされる極上のショートトリップ・ドキュメンタリー。これを見れば、今夜の食卓は少し違って見えてくるはず。

10万人の食卓 “ランガル(=無料食堂)”のルール
◇寺院に入る前は、手を洗い、靴を預け、足を清める
◇宗教、階級はもちろん、女性、男性、子どもがすべて一緒に座る
◇ターバンまたは、タオルを着用(レンタル有)
◇残さず全部食べること、お代わりは自由
◇使った食器は指定の場所へ戻す
◇酒、たばこ、革製品の持ち込みは禁止
◇一度の食事を5,000人でとるので、譲りあいを忘れない

10万人ってどのくらい?
◇AKB総選挙 50,100人(味の素スタジアム収容人数)
◇東京ドーム55,000人
◇明治神宮野球場34,458人
◇2013年東京マラソン出走者36,030人
◇2013年フジロックフェス来場者(前夜祭含む4日間)110,000人

 

『聖者たちの食卓』
2014年9月下旬より、渋谷アップリンク、ほか全国順次公開

■公式Facebook
https://www.facebook.com/HimselfHeCooks.jp

監督:フィリップ・ウチュス、ヴァレリー ・ベルトー
(2011年/ベルギー/Color/6:9/原題/Himself He Cooks)