今の自分には欠けたものがないと知る。「ソウル・オブ・マネー」著者リン・トゥイストさん

リン・トゥイストさんインタビューPART.4
今の自分には欠けたものがないと知る。「ソウル・オブ・マネー」著者リン・トゥイストさん

無くなった時に
豊かさに気づかせてくれる

Q:「充足」と「欠乏」は切っても切れない関係なのでしょうか。

そういう面もあるかもしれませんが、よく分かりません。ただ、分かっていることは、私たちは常に自分が持っている、地球が持っている豊かさをつくり続けるというきっかけを与えられているということです。

その価値に気づく最も良い方法の一つは、一旦失ってみることなんですね。
盛衰のリズムは、“有る”という時にはありがたいと感じ、“無い”時には当たり前だったことができないという循環をつくって、私たちに気づかせてくれているのです。それは成長し続ける人生において重要な気づきだと思います。そういう意味では両方必要。

ですが、今の自分には何一つ欠けたものがなく、とても有意義で素晴らしい、満ち足りた人生を送るのに十分な材質、資源をいつも持っているんだという真実を知ることです。

所有しようと掴むことが
すべての暴力の始まり

Q:リンさんはご著書で「お金との関係にその意識をもたらすこと、その流れのコースを正しく選択することは、あなたの人生に大きなパワーを持っています」と仰っています。私たちはお金を使う側にもなりますし、労働の対価として受け取る側にもなります。その心構えを教えていただけますか。

世界に何かしら貢献していく対価としてお金を受け取ることは素晴らしいことだと思います。ですが、自分が行っているサービスに対する対価が多すぎるのは良くないと思います。行っていることの価値以上のものを受け取っていると、本人も含めて困難が起きると思います。ところが、もしその人がいただいたものを、また良い循環をつくってどんどん流していくなら別です。

私の偉大な先生の一人、ベネディクト派の修行僧である、ブラザーデービッド・ステンデグラストに聞いたお話が、答えになるのではないかと思います。

手のひらを開いた形は、受け取る姿勢を示します(※写真参照)。
そして与えるという意味もあります。
ですが、指を曲げてこぶしをつくり始めた時の、この掴もうとする動作がすべての暴力の源であると。自分のものだと掴もうとする、逃がさないようにするという行為をすることによって、所有しようとするところから、暴力が生まれます。掴もうとする存在が、個人であろうと、家族であろうと、国であろうと、どんな単位でも同じです。
ですから私の活動は、人々が手のひらを開いていられるようにずっと応援していくことだと思います。そうすると、お金が必要なところに自由に流れていくコントロールをサポートすることになるのだと思います。

~了~
■バックナンバー

<プロフィール>
リン・トゥイスト Lynne Twist
 

世界的な活動家で資金調達の専門家。そしてコンサルタントでもあり著述家。NPO法人「ハンガー・プロジェクト」において、資金集めの責任者として活躍し、2億ドル以上もの資金を集める。40年以上にわたって多くの世界的な飢餓撲滅・熱帯雨林保護・女性と子供の健康と経済や社会的地位などの問題を解決する活動に中心的な存在として携わってきた。主な著書は「ソウル・オブ・マネー」。人々や組織がお金との調和した関係を築くための教育、支援などを行なっている。

<information>
リン・トゥイストさんに会える、講演&ワークショップ
■イブニング・レクチャー
日程:2014年5月16日(金)19:00~21:00
場所:代々木 山野ホール 料金:4,630円(税別)

■ソウル・オブ・マネーワークショップ
日程:2014年5月17日(土)10:00~18:00
場所:JMA渋谷 料金35,000円(税別)
詳しくはコチラ>>http://www.jma-inc.jp/lynne/