栄養療法の権威・溝口徹先生インタビューPART.1「糖質とタンパク質の正しい摂取の仕方」

栄養療法の権威・溝口徹先生インタビューPART.1「糖質とタンパク質の正しい摂取の仕方」

Trinity48号でご紹介した、日本における栄養療法の先駆者 新宿溝口クリニック・院長の溝口徹先生のインタビューでは、毒素を排出しやすい身体をつくるための、鉄分摂取の重要性についてお伺いしました。TrinityWEBでは、糖質制限、アレルギーと栄養摂取のお話をご紹介します。

タンパク質が活きる
カロリー摂取をしよう

溝口先生:
『今の30代、40代の女性たちの栄養をみると、カロリーが足りている人と足りていない人がいますね。特にダイエットを気にされている方は、カロリーが不足していることが多いです。
原因は、一日に食べる量が少ない。あるいは吸収が悪い。その両方の可能性もありますし、消費量が多い場合もあります。
運動をしたり、身体を使う仕事をしている人は、それに見合ったカロリーを摂る必要があります。また、頭脳労働で減ってくるのはビタミンB群ですね』

編:糖質制限に気をつけている方も多いと思います。

溝口先生:
『私が申し上げている糖質制限は、糖質をゼロにしようというものではなく、とにかく血糖値を上げないようにすることです。
血糖値が急激に上がることで、自律神経のさまざまなトラブルの原因になってしまいます。一番簡単なのは、糖質を食べなければ血糖値が上がらないので、食べるのでしたら、血糖値が急に上がらないように食べ方を工夫すること。
たとえば、まずはサラダ、酢の物、お新香などから食べることです。汁物がある時も、先に飲んでおくと良いでしょう。

摂取カロリーがしっかりないと、摂取したタンパク質が肉体組織の修復に使われません。爪、皮膚、髪、ホルモン、酵素、粘膜はすべてタンパク質なのですが、新しいものにつくり変えられるには、それらがカロリー源として燃やされていない状態になっていないといけないのです。

カロリーが充分にあるという前提のもとでタンパク質がないと、必要なカロリーのなかに全部タンパク質が入ってしまうと、全部燃やされておしまいです。タンパク質を補うために糖質を摂り、タンパク質を修復に使えるようにしてあげるという意味で、糖質もカロリー源としては大切ですね。

ですから運動をしている人とか成長期の子どもとかは、糖質なしでカロリーを補うことは難しいので、食べ方や食べ物に注意して摂ってもらうのが必要な場合もあるのです』

食べ物アレルギーを
予防する食べ方とは

編:身体に良いタンパク質でも、摂り過ぎるとアレルギーになる場合もあるそうですが、なぜアレルギーを持つ人が増えているのでしょうか。

溝口先生:
『はっきりとは分かっていませんが、タンパク質のアレルギーは、摂り過ぎる量よりも、頻度が問題です。つまり、ほんの少しでも毎日食べるとアレルギーになってしまうのです。
ですから、学校給食の牛乳は問題だと思います。週5日も子どもたちは牛乳を飲んでいるわけですから、ほとんどの子どもたちに牛乳のアレルギーがあるのです。
そのアレルギーが、アナフィラキシー(重症になると死に至る場合もある、全身性のアレルギー反応)を引き起こすほどではないから、大きな問題にはなっていないのですが、いろいろなことにも関係していると思います。

同じ種類のタンパク質も頻繁にとってはいけません。多少のタンパク質を含む野菜でもアレルギーになることもあります。野菜類のアレルギーは、小麦系や大豆系のものが問題になりやすいですね』

~続く~

<Profile>

溝口徹先生
新宿溝口クリニック院長。日本初の栄養療法専門クリニックを開設し、多くの疾患に栄養学的アプローチで治療にあたる。著書に『うつは食べ物が原因だった!』(青春出版社)ほか

http://www.shinjuku-clinic.jp