シェフ佐藤の食と自然治癒力PART.44~「低年齢化している白内障・緑内障」

写真:十和田湖周辺で採れるサンゴハリタケ

白内障・緑内障と食事の関係

白内障は、水晶体がタンパク質や脂によって眼のレンズ(水晶体)が白く濁る病気で、濁りが濃くなってくると視力を失ってしまう場合があります。治療法としては、手術をするのが一般的ですが、手術をしても炎症が残ってしまい、後悔しているという話をよく耳にします。手術をするよう促されても、眼球にメスを入れることには感心しません。

手術は、濁った水晶体を除去して人工のレンズをはめ込むというもので、手術の際に雑菌が入ってしまうと炎症を起こしてしまったり、それが元で視力が低下することもあります。近年は、糖尿病だけでなくアトピー性皮膚炎の合併症による白内障が増えており、その多くは20才代前後の若年層だというから驚きです。

白内障を患った人に共通していえるのは、甘いものや動物性食品特に乳製品を好む傾向にあるということです。食事療法としては、高たんぱく・高脂肪の食品(味噌や醤油以外の大豆製品、動物性食品、乳製品等)、果物やハチミツ、砂糖、油脂類を極力控えるようにします。

これ以上症状を進行させないようにするためには、肉類や乳製品、脂っこい魚、味噌・醤油以外の大豆製品、単糖類・二糖類を極力避けて、主食を玄米とし、根菜の煮しめ、キノコ類、海藻の味噌汁、ぬか漬け、梅干といった根菜・海藻中心の食生活を改善・完治するまで続けるようにすることです。

緑内障は、眼球の中の圧力が上昇する病気です。症状としては、視野が狭くなったり視力が低下する、急激に眼圧が高くなると、頭痛や吐き気が起きたり、白内障同様、症状の悪化が進むと失明することもあります。
医学的な対処法としては、眼圧を下げる点眼薬を処方したり、場合によっては手術で眼圧調整をすることがありますが、薬や手術で対処しても本質は変わらないので、満足のいった結果は得られないと私は考えます。

緑内障になる人は、強度の近視、低体温、低血圧、頭痛持ちに多い傾向にあります。近視の人は、緑内障になるリスクが高く、また低体温の人は普段から血流が悪いため、このことが視神経にダメージを与えるということから、白内障と同じく血液を汚して身体を冷やす食事を改めていくことから始めることをお勧めします。
白内障・緑内障を改善していくには、食事療法以外にも、普段から腹巻するなどしてお腹を冷やさないようにすることや、新陳代謝を活発にするために運動を欠かさないことも必要です。

 【三年番茶】

昔から伝えられている白内障の民間療法として、番茶を使う自然療法があります。1%の自然塩を入れた無農薬の番茶(人肌より少々高めの温度にする)にガーゼをひたし、そのガーゼを10分ほど目に当てて温める。これを毎日5回ほど繰り返すと効果があるといわれています。塩番茶は、その都度作るようにします。