“小麦”をやめたら体調が整う!? 日本にもついに本格上陸! グルテン・フリーダイエット

ミス・ユニヴァース・ジャパンの公式栄養コンサルタントとしても活躍されているエリカ・アンギャルさん。2009年に発売された著書「世界一の美女になるダイエット」では、世界クラスの美女たちが実践している食べ物やエクササイズについて紹介し、大ヒットとなりました。そして、今回、欧米で現在大ブーム中の「グルテンフリー」ダイエット本を発売! これから日本でも確実にブレイクしそうなグルテンフリーダイエットのお勉強をしましょう!

糖質オフとも違う「グルテンフリーダイエット」

そもそも、グルテンって何でしょう? 健康や美容への意識が高い人なら、ご存じの方も多いと思います。本書でも詳しく紹介されていますが、グルテンとは小麦やライ麦、大麦に含まれているタンパク質の一種。ごはんやパン、お砂糖を控える「糖質ダイエット」とは実は違うんですね。このグルテンが、最近の研究で肥満や消化などに影響を与えていることが分かってきたそうです。

「小麦だけじゃなくて、大麦やライ麦もダメなの?」と思った人は多いかもしれません。大麦やライ麦のパンはヘルシーライフのお供としてお馴染みです。しかし、このグルテンの中にある「グリアジン」というタンパク質成分は、脳内で麻薬のような働きをして食欲を刺激するそう。パンやパスタが大好き! やめられないという人は、グルテン中毒の可能性がありますよ!

小麦には、さらに「アミロペクチンA」という成分が含まれていて、血糖値の上昇率がお砂糖よりも高いとか。全粒粉と聞くと一見ヘルシーですが、こんな事実が隠れていたとは! どうしてもパンを食べたい時は「アミロペクチンA」が含まれていない、ライ麦や大麦がおススメです。

グルテンアレルギーがアメリカでは問題に!

グルテンのアレルギー患者が、アメリカでは年々増えているそうです。日本でも小麦アレルギーのお子さんは多いですよね。重度のグルテンアレルギーは「セリアック症」といい、グルテンにより腸の免疫システムがダメージを受けて、栄養吸収ができなくなってしまうそう。このセリアック症、アメリカでは実に133人に1人の割合でいるそうで、それよりも軽症なグルテン過敏症はなんと約20 人に1人! もし、原因が分からないけれど、なんとなく体調が悪い、パンやパスタが大好きという人は、グルテンアレルギーの可能性があるかもしれません。本書ではチェックリストもついています。

お米はOK!日本人にうれしいダイエット

今では日本人でも「お米がなくては生きていけない」という人はずいぶん減りましたよね。パンやパスタ、ラーメンなど、小麦製品の主食だけで1日、2日過ごして気づいたら「そういえば、お米食べていないな」という人も多いかもしれませんが、やっぱり主食が全然食べられないと辛いもの。糖質を完全にオフするダイエットだと、小麦だけでなくお米もダメになり、結構ストレスが溜まりますが、グルテンフリーダイエットではお米はOKなので糖質オフよりは続けやすそうです。

実践!グルテンフリーダイエット

本書の後半では、具体的なグルテンフリーダイエットのやり方について、紹介されています。グルテンフリーのレシピや、海外のグルテンフリー食品情報もたっぷり! すぐに通販でクリックしたくなりそうです。
やり方の基本は、「小麦、大麦、ライ麦製品を排除する」こと。
日本食でも、天ぷらやうどん、カレー(ルーを使うもの)そば(選ぶ時は十割そばを)、調味料(お醤油も一部の商品で小麦を使っているところがあります)など、意外と小麦を使ったものがあるんですよね。

パンやパスタが好きな人には辛いかもしれませんが、小麦の代わりにそば粉や米粉を使ってパンケーキにしたり、麺も玄米麺や春雨、ビーフンなどを上手に利用するなど、いろいろ応用はできそう。いきなりゼロにするのは難しいかもしれませんが、もし減らしてみてその方が体調がよければ、グルテンフリーが身体に合っているという証拠です。

今や、何千何万とある健康法。メソッドだけに支配されず、自分の体の声を聞きながら自分に合ったものをチョイスしましょう!