デトックスの春。解毒体質を磨く食事

リフレッシュの春に解毒体質を磨く

春はデトックスの季節。新しい出会いも多い時期ですから、体調管理もしっかりしておきたいですよね。TRINITY46号「脳活メソッド」で取材させていただいた、栄養医学研究所所長・佐藤章夫さんは「脳の毒素状態は肝臓とイコール」にある、とおっしゃいます。肝臓と言えば、体内の解毒器官の中枢。肝臓をいたわることは、すなわち脳や心にも良い影響を与えているそう。

私たちは、現代の生活のなかで毒を完全に排除するということは難しい。けれども、できるだけ毒を入れないようにすることと、入ってきた毒を効率よく排出できる身体づくりが大切になってきます。今回は、解毒体質をつくる食材をご紹介します。ただし、アレルギーのあるものは避けましょう。

解毒のための栄養素

身体の解毒器官をスムーズに働かせるための栄養素をご紹介。

◆システイン
大豆や海苔、ハチミツなどに含まれているシステインは、硫黄分を含むアミノ酸の一つ。水銀や鉛などの重金属を体外に排出すると同時に、細胞膜を通過し酸化物質を取り除いてくれる。ビタミンCと一緒に摂ることで効率的に働く。

◆アルファリポ酸
「チオクタン」という名で肝臓の治療薬にも使われる成分。重金属のなかでも特にパラジウムの吸着・排出を行いながら、高い抗酸化力を誇る。ブロッコリーやほうれん草、にんじんなどの緑黄色野菜に多く含まれる。

◆ビタミンB1
別名「チアミン」。疲労回復のビタミンとして知られ、糖をエネルギーに変えるほか、神経伝達物質の働きにも関与。プルーン、アスパラガス、ナッツ類に多く含まれる。水溶性のため、茹でると栄養素が逃げるので焼くのがおススメ。

◆硫黄
水銀や鉛といった重金属を選択的に捕えて体外へと排出してくれる成分。キャベツやニラ、玉ねぎなど臭いのある食べ物に多く含まれる。また、人間の体内に存在するなかで3番目に多いミネラルとして、体内で炎症を抑える働きも行う。

◆ペクチン
水溶性の食物繊維で、腸内環境を整えてくれるほか、ジェル状の繊維質で毒素の吸着・排泄を行う。りんごをはじめ、みかんや桃といったフルーツのほか、野菜だとかぼちゃやなす、海藻などにも多く含まれる。

◆マグネシウム
脳に溜まりやすい毒素の一つアンモニアを分解していく過程で必要となるミネラル。アボカドやにんにく、グレープフルーツなどに多く含まれる。調理過程で失われやすいので、名前で食べられるもので摂るのがおススメ。

 

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