1万人以上の脳のMRI画像を鑑定! 脳には無限の可能性が広まっている!~加藤俊徳先生インタビュー~

1万人以上の脳のMRI画像を鑑定! 脳には無限の可能性が広まっている!~加藤俊徳先生インタビュー~

脳のプロが語る、幸せな脳づくり

TRINITY 46号「生き抜くための脳活メソッド」特集で、脳のしくみや、認知症についてのお話をいただいた、加藤俊徳先生。14歳で、「脳に秘密がある!」と直感してから、脳を知るために医学部をめざし、脳についての研究を続けてこられました。1988年にスタートさせたのは、MRIによる脳鑑定。単純に病気かどうかを見極めるだけではなく、脳がどのように成長しているのか、また脳が成長した形からその人の性格や得意・不得意までを見極めることで、“自分がどうゆう人間なのかを客観的に知りたい”“自分の武器は何なのか”といった、自己実現への近道やうまくいく脳の使い方などをアドバイスをされているそうです。本誌ではご紹介しきれなかった、加藤先生流の「夢をかなえる脳メソッド」をご紹介します。

脳は、未熟な状態で生まれ一人ひとり違う成長の仕方をする

脳というのは、身体のあらゆる臓器のなかでその働きが未熟な状態で生まれてくる唯一の臓器。ですから、生まれてからのさまざまな経験によって成長していくんです。

脳というのは、身体に指令を与える役割がありますが、その命令を下すためにさまざまな情報を収集しているんです。この情報の収集の仕方、それによって起こす脳からの命令。これは一人ひとり違うんです。脳というのは、成長しながら自分の指令・命令系統の形そのものを変えながら、成長していく臓器。つまり、健康になるような命令を出していける脳になることが脳の健康法なわけです。

ですから、私は脳のMRI画像の診断をやっていますが、脳という臓器をみるとその形などをみて、「あなた落語をやっていますね」「スポーツが得意ですね」「器用ですね」とか、「IQは高くて頭はいいけど、実は不器用」といった個性が如実に見えてくるんです。脳だけで右利き、左利きもわかりますよ。

自分の脳を知ることは、大きな武器になる

40代前後というのは、自分の人生やこれからのことに不安を感じる世代でもあります。「ああ、高校でもっとちゃんと勉強しておけばよかったな」とか、「自分は頭も悪いから、この先どうやって生きていこうかな」と思ってしまいがちです。ですが、人生そのものがその人の脳をつくるわけですから、どんなに学校の成績が悪くても、今お給料が低い状態でも、人生に筋が通っていれば、脳も同じように成長していく。そして、これまで経験してきたことというのは、確実に脳の成長になっているんです。ただし、やはり得意不得意というのは必ずあります。そういった意味で、自分の脳はどんな経験をしやすいのか、ということを知っておくことは大事です。たとえば、スポーツマンでも戦略型か、攻撃型かとか。脳というのはまさにその人だけの人生の縮図、他の誰でもない自分が作り出しているのが今の脳です。不思議なもので、私のところで脳のMRI鑑定を受けられた方は、自分の脳をみると不思議と落ち着くそうですよ。「ああ、これが自分の脳なんだ」と、すごく腑に落ちるようですね。自分を知る一つ手段として、非常に有効です。

人生のなかで伸ばしてきた脳の分野が脳番地

脳というのは場所によってその役割があり、私はそれを「脳番地」と呼んでいます。たとえば、「あなたは聴覚系の脳番地が強い」とか、おしゃべりな人は「伝達系の脳番地が発達しているね」と、脳を見ると得意分野、それまでによく使っていた脳番地からその人の個性や得意分野が見えてきます。それと、同じ脳番地をずっと使うというのは疲れます。たとえば、ライターの方が締切に間に合わせるようにずーっと徹夜で原稿を書き続けるとか。脳というのは全体のバランスというのも大事で、ある一か所だけを使うようなことを続けると非常に疲れるんです。ですから物書きばっかりしていたとしたら、散歩したり身体を動かうとか、絵を描いてみるとか、そうやっていろいろな脳番地を使うということも大切です。

女子力は生きる力

ある統計で、ここ数年で女性の長寿者がすごい勢いで増えていることがわかっています。その謎をひも解こうと、脳の視点から考えた時に、女性の生き方がポイントになってくると感じたのです。たとえば、男性に比べて女性はおしゃべりが好きだったり、趣味の時間を大切にしたり。40代以降、子育てが一段落して自分のためにエンジンをさらにかけて人生を楽しむ方が多い。そういった生き方が、いつまでも脳を成長させて、結果長生きに繋がっているのかなというのも思います。若くいることにもこだわりますからね。

ですから、脳をいつまでも若々しく保ちたちのなら、まず自分の年齢のサバを読みましょう。そして、心もその当時の状態を意識する。大学一年生に設定したら、「これからいろんなことを勉強して社会に出るんだ!」という気持ちになる。そうすると、当時の脳がよみがえっていきますよ。やはり、見た目も考え方もじじくさい、ばばくさい人は、脳も不健康です。

座右の銘を決める。「アバウト」がポイント

脳は、何か具体的な設定をしてしまうと意外と頭が働かないんです。ですから、今年の目標などはアバウトに決めて、そのなかで日々何ができるかを具体的に考えましょう。特に、感性や思いやり、道徳心を高めるような座右の銘が良いですね。

それは、勉強よりも頭を使いますし、人間として必要なものだから。思いやりのない人が医者だったら? 道徳心がない人が弁護士だったら?と考えると怖いですよね。知識よりも大切なことがあり、それを追求することは脳にとってもとてもいい勉強です。

 

【加藤俊徳先生プロフィール】

医学博士、脳の学校代表。脳科学の専門医であり、認知症や発達障害などの研究の傍ら、これまでに1万人以上の脳のMRIで分析・鑑定。著書に、『「認知症」は脳を鍛えて食い止める』(PHP研究所)など多数。
http://www.nonogakko.com/index.html

 

「認知症」は脳を鍛えて食い止める

http://www.php.co.jp/family/detail.php?id=79727

 

加藤俊徳先生の記事が紹介されているTRINITY46号はコチラ!