ブータンしあわせ便り第15稿~「そ」~「組織」

ブータンの首都ティンプーは今とても良い気候だそうです。
ブータンはずっと鎖国状態にあった国。中国とインドという巨大な国に隣接しているため「自分たちを守るための政策」だったそうです。

1960年代に入り、第4代国王の時代に徐々に開国が始まり、2008年には初めての総選挙がおこなわれました。また新憲法も制定され、最高機関である議会は国家評議会と国民議会の二院制になっています。
国家評議会とは、県より20名の代表が直接選挙で選ばれ、また国王が指名する5名の25名から成り立っています。任期は五年ですが立候補条件などでまだまだ多くの不満が国民にはあるようです(たとえば大卒以上が条件など)。
国民議会は47の選挙区から一名ずつ選挙で選ばれた代表からなっています。議会二院制、上院25議席、下院47議席という感じです。

立憲君主制をとり、元首は去年の来日で日本にその名を知られるようになったジグメ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク国王(第5代)です。政府首相はジグミ・ティンレイ氏。ティンレイ氏のお話はブータンにいるときも本当によく耳にしましたが、ケンブリッジ大学を卒業し、四代国王に絶対的な信頼を得、また国民に多大な尊敬を受けられている方で、「彼が引退することはとても怖い」という政府関係者の話を何度も聞きました。

よくブータンへの質問で「あの黄色や紫、赤などのスカーフの違いはなんですか?」というものがあるのですが、黄色は国王様と国王様と同じ地位にある大僧正のみ着用する色で、紫は国会議員などの政府の要職につくものが身につけます。

赤は修行僧の僧服の色で、国民は寺院などに入るときは白を身に着けます。


大僧正です。謁見しましたが、ものすごいパワー!そしてとてもお優しい!


またよくある質問ですが、襟の折幅は地位が高いほど大きくなります。この方は議員なので少し大きめでしょう

1971年国連に加盟、その翌年、1972年に「近代国家の父」とブータンで表される第三代国王様が急逝されました。史上最年少の17歳で国王に即位した第四代国王様がGNH宣言(国民総幸福)をしたのが1979年。なんと24歳の時です。もちろん第三代国王の弟が兄亡きあとのサポートは素晴らしかったと聞いています。その第四代も2006年に引退され、現在の国王様が即位されました。

「世代交代がおこるであろうブータンの次の10年。また一つの変容を見せるだろう」という政府関係者の言葉。それが「しあわせの国」」の実現に向かうことを願ってやみません。