大いなる生命エネルギーを取り入れる食養生 帯津良一先生 『9割の病気は食事で防げる』

TRINITY No.44でもインタビューをご紹介した日本のホリスティック療法の第一人者、帯津良一先生の著書『9割の病気は食事で防げる』。

毎日の食事は、健康に直接結びつくと頭では分かっていても、実際に健康的な食事を実践できないでいる方も多いのではないでしょうか?
その理由は、「毎日忙しくて食事に構っていられない!」という方もいらっしゃると思いますが、ほかにも「健康的な食事はなんとなく味気なくて物足りない……」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

食事は毎日のこと。楽しく食べて、元気に長生きできたら最高ですよね。
本書は、帯津先生による「食養生」の本です。帯津先生曰く、「養生」とは、「命を正しく養うこと」。そして、「心のときめきこそ養生の要諦」と帯津先生は仰います。
仕事、思索、交遊、旅、酒、太極拳などなど……人生にはときめきの芽は数多く存在するなかで、三度の食事はそのときめきのチャンスが最も多い機会。

そしてそのときめきは、「ただ旨いだけではときめきません。大いなるいのちの流れに身をまかせた上での旨い!がときめきを呼ぶのです。だから食の養生を果たしていくためには、心の養生も気の養生も必要なのです」とのこと。
本書は、食養生のしくみや、腹八分目の心理、旬のもの、地場のものの驚くべきパワーなどの項目に沿って、「食」のエネルギーをご紹介しています

中高年の生命力を高めるおかずレシピも紹介しています。高血圧、コレステロール値が高い、糖尿病、便秘などなど、症状に悩む人におススメのレシピをご紹介しています。身体がだるい、花粉症など、若い方でも不調を抱える方にお勧めできるレシピがたくさん!
そして、どれも食材の滋味をじっくりと味わうことができそうなレシピばかり。

健康に気を配るばかりに、味わうことの楽しみをないがしろにしてしまっているのでは勿体ないと思いませんか?
「食」は単純に味覚を楽しむということだけではなく、生命エネルギーを取り入れること。本書を読んで、毎日の食事の意味を、再度確認するきっかけにしてはいかがでしょうか?

『9割の病気は食事で防げる』
帯津良一 著
中経の文庫
630円(税込)