ヨガやマッサージだけじゃない! アーユルヴェーダ5000年の奥義 PART.10

ヴェーダについて

「アーユルヴェーダ」は二つの言葉で成り立っています。
「アーユル」とは、正式には「アーユル」で「生命」の意味、「ヴェーダ」」は「知識・真理」のような意味を持っています。そもそもアーユルヴェーダの起源はどこにあるのでしょうか? そして、アーユルヴェーダはどのような形で現在に伝わってきているのでしょうか?
今回もアーユルヴェーダライフさんからお話を伺いました。

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ヴェーダは紀元前1200年頃から古代インドで編纂されたとされる、インド最古の文献です。
ヴェーダという言葉は、もともと「知る」を意味するサンスクリット語から作られた名詞で「知識一般」を指しますが、後に古代インドにおける宗教的知識が集成された聖典そのものの名称とされます。 ヴェーダは一人の著者によって作られたものではなく、「リシ」とも呼ばれる聖仙達が神秘的な霊感によって感得した天啓聖典とされ、その多くは口承によって受け継がれてきました。

ヴェーダは「リグ・ヴェーダ」「サーマ・ヴェーダ」「ヤジュル・ヴェーダ」「アタルヴァ・ヴェーダ」の4種類があり、それぞれに本集(サンヒター)・祭儀書(ブラーフマナ)・森林書(アーラニヤカ)・奥義書(ウパニシャッド)の4つの部門で構成されています。

「リグ・ヴェーダ」は主に神々への讃歌(リチュ)で構成され、本集は1028篇もの讃歌からなっています。ヴェーダ聖典群中でも最古のものとされ紀元前1200年頃に編纂されたといわれています。

「サーマ・ヴェーダ」は「リグ・ヴェーダ」と同様に神々への讃歌が中心とされますが、祭式において独特の旋律(サーマン)にのせて歌われる讃歌が収録され、歌詠を司るウドガートリ祭官によって護持されてきました。

「ヤジュル・ヴェーダ」は祭式において唱えられる「祭詞(ヤジュス)」が集められたもので、祭式において行作を司るアドヴァリユ祭官によって護持されてきました。ヤジュル・ヴェーダはその形式によって「黒ヤジュル・ヴェーダ」と「白ヤジュル・ヴェーダ」に大別されます。

出典:アーユルヴェーダライフ