日本唯一のIAOH(国際ヒーリング協会)認定ヒーラーによるタロット講座 PART.1

医学をはじめ、さまざまな学術分野の専門家が「真のヒーラー」を試験・認定する団体、IAOH(国際ヒーリング協会)が認定した唯一の日本人ヒーラーである鶴見明世さんが、セッションでも使用される「タロットカード」の背景について解説してくださいました。

さまざまな説のある「TAROT CARD」の起源

カードのベースとなる「TAROT CARD」の起源はさまざまな説があります。従来はエジプトにその起源がある、とされていました。

19世紀の有名なシュールレアリズムの父、エリファス・レディはその著書のなかで「あらゆる託宣の中で『TAROT』はその解答に於いて最も驚異的なものである。何故かといえば「カバラ』の普遍的なポイントに含まれている可能な限りのさまざまな組み合わせが学問と真理に基づく託宣として解答されるからである。これは聖書の原型でもある」と評しました。

レディが著作のなかで示した「TAROT」の起源はエジプト説ですが、現在の研究家たち、マイケル・ダメットらは15世紀中庸に北イタリアのルネサンス都市に於いてカードゲームの内容を更に複雑化するために生まれたものだ、としています。ダメットの膨大な資料を丹念に調べ上げる研究は大きく評価され、今はタロットの起源はダメットの提唱する説が有力となっています。

このように、ある程度の起源は特定されてきていますが、カードの構成内容に関しては現在に於いてもまだ、解明されてはいません。カードに表現された図像は当時のヨーロッパに於いては非常にありふれた寓意のイメージのものと、ヨーロッパ文化に呼応しないような寓意のものが混在しています。そこにエジプト、という概念を無理矢理、こじつけることも不可能です。

概念や事象を表現することに於いて、「TAROT」に選ばれているモチーフは普遍的であり、また一般的でありながら、何処か心の深層を揺さぶるものがあります。私・鶴見明世はヒーラーとしての「TAROT」利用経験を活かし、「TAROT」には欠けている現代的な要素、アニミズム、各種占術に於ける基盤概念を取り込むことで、より深いリーディングを図っています。その概念により、ロジカルでありながら柔軟性を増した解釈が可能となるのです。